「子どもジェントルマン育成塾パート1」 !!青少年育成委員会
「子どもたちがゴルフをする環境作りが大事」と古屋浩氏 「ぜひお子さんと一緒にスナッグゴルフやゴルフをやってください。ゴルフはお父さん、お母さん。おじいちゃん、おばあちゃんも楽しめる素晴らしいスポーツです」
と、冒頭からゴルフの魅力を語った古屋氏。教え子には2012年ダイキンオーキッドレディスで優勝した斉藤愛璃、先月のサマンサタバサ ガールズコレクション・レディースで今季2勝目を挙げた吉田弓美子がおり、
「プロゴルファーを生み出す高校は多数あるけれど、ほとんどが私立校。県立高でどうして強い子ができたのか? ということでメディアが取材に来たことがあります。そのときに答えたのは、『技術的なことは何も教えていない。ただゴルフをする環境を整えてあげた』ということです。技術的にはもともと彼女たちが教わっているコーチにすべてお任せしていましたが、ゴルフとは人生に似ているということや、ゴルフを通して学ぶことはたくさんあって、とても素晴らしいということは伝えてきました。ゴルフ部の顧問としていろいろな工夫をしてきましたし、ゴルフ場や練習場に『練習させてください』とお願いに回り、彼女たちがゴルフをする環境を整えてあげたのです。
たいがいのゴルフ場は不便なところにあります。だから親御さんが連れて行かないといけません。またゴルフは無料ではできず、費用面でも親御さんの負担がかかります。だから子どものゴルフをする環境を、親御さんが整えてあげるという姿勢が大事なのです」
と、環境作りの重要性を説いていた。その後は“後出しじゃんけん”(※下記参照)というゲームで講演を聞いている保護者たちの性格を診断しながら、和やかなムードで講演を行い、子どもジェントルマン育成マニュアルに記されている「ゴルフで学ぶ9つの価値」(詳細は子どもジェントルマン育成塾の内容を紹介!~前編~を参照)の説明をして会を締めくくった。
「現在、アメリカのジュニア人口は60万人、日本は6000人といわれています。日本でももっとジュニア世代にゴルフを知ってほしい」
と古屋氏。講演を聞いていた保護者たちは、時折大きくうなずきながら、古屋氏の熱弁に耳を傾けていた。続いて植村啓太氏を交えたパネルディスカッションが行われたが、その模様は来週またお伝えしていきたい。
※後出しジャンケンとは、ジャンケンで人が先に出した手を自分が見て手を出していく。
勝つ手を出す人は、本能的に勝ちたいと思う人でアスリート向け。負ける手を出す人は、始めからこの手を出すという決断力があり、コーチ向け。あいこの手を出す人は、思いやりや公正な気持ちを持っており、競技を楽しめる人が多いという。