地域再興政策トークセッション~地域資源を活かす持続可能なまちづくり~
4月23日18時30分から、兵庫ブロック協議会・日本JC連携推進会議による
地域再興政策トークセッション~地域資源を活かす持続可能なまちづくり~
が、西宮商工会議所にて開催されました。
姫路JCから三輪太郎副理事長が、兵庫ブロック協議会・日本JC連携推進会議の議長として出向しておられます。
お一人目の講演は、一般社団法人留萌青年会議所(北海道)の田村裕樹理事長です
留萌JCは、平成27年度、日本JCが主催する「地域再興政策コンテスト」においてグランプリを獲得されました。
留萌JCは、市内に、客席800席の音楽ホールとマーチング全国大会の基準を満たした体育館が同一建物にあるという特性を活かし、高校の吹奏楽部等の音楽合宿を誘致するという取り組みをされています。
田村理事長からは、留萌JCが音楽合宿の誘致を進めた経緯、「地域再興政策コンテスト」へ応募した経緯、グランプリを獲得した後の留萌の行政、市民への影響に関してご講演頂きました。
留萌JCは、行政、企業や市民の協力を得て、市外の高校吹奏楽部の合宿を誘致し、平成26年夏、その合宿を成功させ、このような留萌JCの事業が、日本JCの「地域再興政策コンテスト」でグランプリを獲得しました。グランプリを獲得したことは、地元新聞紙に大きく取り上げられ、これをきっかけとして、留萌市から「るもい音楽合宿環境整備事業」として大規模な予算支援を受けて、さらに音楽合宿の誘致の推進をしておられます。
この事業をきっかけに、留萌市民のみならず、合宿に参加した市外の高校生が留萌を好きになってくれているというのが印象的でした。
つづいて、兵庫県立大学人間環境学部エコ・ヒューマン連携センターの内平隆之准教授のご講演です。県立大学人間環境学部は、まさに姫路市にあります。
大学というと「研究室で研究をしている」というイメージでしたが、内平准教授は、地域課題に関する多くの相談を受けておられ、地域課題に対して、まちの人と共に行動し、実践をしておられます。ざっくばらんな語り口のお話を伺い、地域課題に取り組むためには、それを克服したいという熱い思いが必要だと感じさせられました。
さらに、三輪委員長、田村理事長、内平准教授によるトークセッションが行われました。
トークセッションでは、田村理事長からは、JCの活動は単年度制ではあるが、それを超えた継続的な事業の必要性を話されました。また、内平准教授からは、どのような組織も世間からはバイアスがあるが、それを乗り越えていくためには、地域とダイアローグ(対話)をしていくことが重要であるとのお話を頂きました。
最後に、公益社団法人日本青年会議所・地域再興会議の田島圭次郎副議長から、「地域再興政策コンテスト2016」の政策募集の案内がありました。
日本JCの「地域再興政策コンテスト」は、内閣府の後援を受けて、全国各LOMで行われている地域活性化に向けた具体的な政策の立案及び実行について、審査を行いグランプリ等を賞しています。各LOMが行っている日頃の運動、活動は、「地域の再興」「地域の活性化」につながるものばかりです。昨年度は、兵庫ブロックのLOMからの応募はなかったとのことで、本年度はその応募が期待されます。
終了後には、三輪委員長をはじめ、多くのメンバーが、熊本地震への義援金の募集も行いました。
留萌JCの田村理事長、県立大学上平准教授のお話を伺い、まちづくり団体としてのJCは、JC単独ではなく、地域社会と密接に関わって連携し、その要となることで、その存在意義、真価を発揮できるのだろうと強く感じました。
姫路JCからは、三輪委員長をはじめ、多くの出向メンバーが本事業の開催に尽力をしてくださいました。素晴らしい事業をありがとうございました。