社団法人姫路青年会議所

98年度理事長所信より


98年度理事長 永岡 準司

         生年月日:昭和34年10月2日

         勤務先 :株式会社 永岡組 専務取締役


 所信タイトル「思いっきり、思い切って」
【はじめに】
  『変えてしまえ、ニッポン』 なんとも過激で乱暴な言い回しではありますが、妙に引かれる、なにやら腹の底から力が湧いてくるようなそんな言葉だとは思いませんか。
この言葉は、1990年社団法人日本青年会議所の会頭を務められた藤田公康先輩が京都会議の席上で会頭所信を述べられた中の一言であります。私は、この言葉を京都国際会館の末席で聞いておりましたが、その時頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けたの覚えています。 当時日本はバブルが弾ける前で、空前の好景気に沸き立っていましたが、世間への又我々メンバーへの戒めとも取れるこの言葉を述べられた藤田会頭の目には、数年後の日本の姿が映っていたのかもしれません。この年日本青年会議所では、今まで取り組んできた地方分権推進の加速度を増し、又こんな規則いらない運動の推進により様々な規制緩和に関する提言・提案を行ったのは皆さんの知るところです。思い切った発言、思い切った行動が多くの者の心を動かし、それが1つの大きな力となり困難なものに立ち向かう勇気を与えてくれる、そんなことを教えてもらった年でした。
さて、目を姫路青年会議所に転じてみると過去40余年、我々はその時代に即応した形で様々な運動を展開し、そしてそのことが多方面に渡って高い評価を得、地域のオピニオンリーダーとして認められていると言っても過言ではないと思います。しかし、様々な問題を抱えているのも事実でしょうし、それらの問題を解決し姫路青年会議所が更なる前進を遂げるには、思い切った決断、思い切った行動をとることが必要であると確信致します。
 
【受け継ぐもの、そして新たな展開】
 
 まちづくりとひとづくり、我々の運動の根幹を成してきた2大事業。そして目まぐるしく移り変わる社会情勢の中、我々青年会議所に求められ発生した事業。過去において、又現在行われている事業においてその全てが重要なことであると確信しています。中には時代の流れに即応した形に変えなければならないもの、思い切って終息を決断しなければならないものもあるかもしれません。しかし、その事業自体が多くの方々に賛同を得、行政に市民に必要とされるまでになっているものもあります。それらの事業に関しては、過去の経験を踏まえ更にステップアップした形で実施したいきたい思います。
又、次年度新たな展開として1つ述べさせて頂くなら、産業・経済を念頭においたまちづくりを挙げたいと思います。2年前はりまサマーコンファレンスで広域という言葉がまちづくりのキーワードとして登場しました。それ以来広域的な視野にたってのまちづくりが行われてきましたが、次年度は産業・経済を切り口にした広域的まちづくりを考え、それぞれの産業に息吹を与える源となり得るような事業を展開したいと思います。