懐石料理簡易解説
茶事の中で、客に出す食事を懐石と云う。仏教からきた言葉で、本来、一時しのぎの軽い食事を意味する。
茶事の本質は、濃茶をいただくことであって食事をいただくことが第一義ではない。
ゆえに、客の側も珍しいもの、高価なものを求めるべきものではない。
懐石の構成
本来は、一汁三菜(向付・煮物・焼物)が正式で、飯・香の物がつきます。
一般的には、これに加えて進肴・小吸物・八寸・酒・湯斗で構成される。
1.汁 味噌仕立て
2.向付 刺し身
3.飯 飯椀にごく少量
4.初献 燗のしていない酒
5.飯 飯器に
6.汁替え
7.煮物
8.第二献 燗をした酒
9.焼物
10.進肴 炊き合わせや酒肴
11.飯 二度目の飯器
締切り 亭主が陰で相伴する
12.小吸物
13.八寸 山野、海川の二種の珍味
14.第三献 主客の献酬(千鳥の盃)
15.湯斗・香の物
1・2・3を膳に組む
茶器
1. 茶碗
2. 茶入
3. 茶杓
4. 花入
5. 軸
6. 釜
主だったもの