風雅の世界 幻の「逾好懐石」 郷土の粋人 酒井宗雅と現代の粋人 道場六三郎 開催趣旨 |
2000年度(社)姫路青年会議所 文化でまちを楽しむ委員会 委員長 辰巳 昌吾 |
世界文化遺産に登録された国宝姫路城は大変有名ですが、その城主については池田輝政入城以来、明治維新まで本多家、榊原家、松平家、酒井家と多くの城主に受け継がれた事もあり、あまり知られていないのが現状です。 そこで、2000年度(社)姫路青年会議所 文化でまちを楽しむ委員会では、姫路城23代目城主酒井忠以(たださね)にスポットを当てた、事業を開催いたします。 忠以は宗雅(そうが)の号を持つ当代一級の茶人として、その生涯を茶道に情熱を傾けて生き抜いた大名茶人であり、近世播磨のメディチ家であったと言われるほど、文化を愛し、文化を楽しみ、そして豊かな地域文化を育みました。 又、江戸後期になっての茶会記として完全なものが少ない内に,只一つ宗雅の残した「逾好日記」は、実に多彩で豊富な資料を提供してくれる茶会記として、他の追従を許さない大変貴重なものです。 今回、当委員会では宗雅の残した逾好日記に記された茶懐石を「和の鉄人 道場六三郎氏」の監修により「逾好懐石」として現代風にアレンジし再現すると共に、宗雅ゆかりの品々を鑑賞しながらの茶会を開催することにより、皆様に宗雅の世界を体験して頂き、一人でも多くの方々に宗雅と宗雅の育んだ文化の素晴らしさを知って頂きたいと考えました。 秋の夜長を「逾好懐石」に舌鼓を打って頂き、道場六三郎氏の講演を聞きながら、暫し風雅の世界に浸り、グレードの高い播磨文化を実感して頂くと共に、「逾好懐石」が定着し、市民の心の拠所となることにより、一人でも多くの方々の郷土を愛する心を育むことが出来れば幸いです。 |