(社)姫路青年会議所

2005年度 理事長所信

 

今を大切に 人を大切に まちを大切に

プロセスを共有しよう。

涙あふれる感動の渦を目指して。。。

 

1.はじめに

「明日、朝起きたら生きていると思いますか?」

誰一人自信をもって、明日生きていると断言することはできないと思います。気を抜いていませんか?

休んでいませんか?私は、JCが好きだから、面白いから決して休みません。ある大会式典の舞台裏にて、

実行委員長と理事長が、式典開始と同時に、大泣きされていました。みんなでプロセスを共有し、苦労と

努力のあとにやってくる、涙あふれる感動と喜びを感じるために、40歳までの限られた1年間、今を大

切に、一日を大切に、充実したJCライフを送りたいと思います。

JC活動は普段の生活では経験できない純粋な『奉仕』の機会を我々に与えてくれます。『奉仕』する

ことを通して対価を求めない、豊かな心を育むことが出来ます。しかし、『奉仕』することは、決して簡単

なことではありません。我々経済人が『奉仕』という目的を達成するためには、限られた時間の中で最大

限の効果を発揮するための『修練』を積む必要があります。そして、『奉仕』を目的とした『修練』をたく

さんの仲間と積む過程では、真の『友情』が芽生えるのです。

我々はJC活動を経験することにより、豊かな人生を送るための礎となる価値観を身に付けることがで

きるのです。

我々はJC活動を経験することにより、たくさんの友人と共に豊かな人生を送ることができるのです。

我々はJC活動を経験することにより、まちを愛するこころを育むことができるのです。

40歳までの限られた時間、全員で楽しみながら、笑顔を絶やさずにJCをがんばりましょう。

 

2.LOM運営基本方針

 1999年「(社)姫路青年会議所をさらに元気のある団体に、そして青年会議所の存在意義をあらため

て確認し、まちづくりへの取り組みを地域に、行政に、全国に伝播できるものに育てたい」との思いから

「全国会員大会」を通したまちづくりがスタートし、2002年旭川の地において2005年(社)姫路

青年会議所が主管することが決定しました。

今年、念願の全国会員大会姫路大会を主管することができます。(社)姫路青年会議所49年間の歴史

をはじめて全国に発信する機会であります。

我々の成果の発表の場であり、おもてなしの場でもあります。市民、行政、企業と一体となって、姫路

の魅力や活力を発信し、訪れる全国のメンバーに対し心のこもったおもてなしをします。

阪神大震災で芽生えた、「つながり」と「ささえあい」の重要性を再認識し、一人ひとりが、姫路のま

ちのために自発的に行動し、多くの市民が一緒に参加したくなるような魅力ある団体を目指します。

 

事業の集約

2005年度は全国会員大会姫路大会主管の年であり、すべての委員会が、全国会員大会姫路大会開催

にむけて、大会を作りあげる委員会となります。継続事業を今年度も継続することは、困難であり、全国

会員大会姫路大会開催を絶好の機会ととらえ、これまで継続されてきた素晴らしい事業の成果を発表する

ことに集約し、全国に情報発信すると共に全国のメンバーからご意見をいただくことにより、2006年

度につなげます。

 

・「こころの教育」に関する事業

2002年度から実施されている新学習指導要領において総合的な学習の時間が新設されたことにと

もない、(社)姫路青年会議所においても「こころの教育」として、実際に教育現場において授業を行う事

業を継続してまいりました。

校長会他、各方面から高い評価を受けています。2005年度は、全国会員大会において3年間の素晴

らしい成果を報告し、全国に情報発信します。

 

・「スローライフ」に関する事業

我々(社)姫路青年会議所は「スロー」をキーワードに2005年度全国会員大会を招致した経緯を踏

まえ、今回の全国会員大会姫路大会をスローライフに関する集大成の事業ととらえ、全メンバーの力を結

集し、「スローライフ」の素晴らしさを全国に情報発信します。

 

・「屋台文化」に関する事業

屋台文化の保存に関する事業は、1996年より始まり、1998年に設立された屋台文化保存連絡会

との連携により今日まで継続して参りました。

2003年には、播州屋台会館(仮称)早期建設の署名活動を展開し、109,442名の署名ととも

に、早期建設の提案書を石見姫路市長に提出しました。

2004年には「あ!WAずGARDEN 2004」において、屋台会館のミニチュア版であるミニ

屋台会館事業を行うとともに、22名の市議会議員の参加を得た第一回市議会議員懇談会を開催しました。

 2005年度は、屋台文化保存連絡会との連携を深め、全国会員大会を契機に日本一の祭り文化を全国

に発信することにより、大きなムーブメントをおこします。

 

・「拡大」に関する事業

全国的に会員数が減少しています。6万人以上いた全国のメンバーも4万人を切ろうとしています。今

回の全国会員大会は、(社)姫路青年会議所の活動を全国に発信することはもとより、一人でも多くの市民

に(社)姫路青年会議所の素晴らしさを知っていただく最高の舞台です。そして、必ず会員拡大に繋がり

ます。

 

 

 <LOM重点事業>

   全国会員大会主管に関する事業

   グランドデザインの検証に関する事業

  

(1)全国会員大会主管に関する事業

「準備にまさる成果なし」という言葉があります。

2005年度、第54回全国会員大会まで53通りの全国会員大会が行われてきました。主催が(社)

日本青年会議所であり、1年間の青年会議所運動の集大成の場であると言うことに変わりはありません。

主管と主催は連携し、主役である約1万人の来姫メンバーに「姫路はよかった」といってもらえる大会

に向けて準備をしていくのです。

準備をすすめていく中で、我々メンバーはさまざまな問題に遭遇します。そして多くの問題を解決して

いく過程で、スキルアップすることができるのです。

より広い視野で、主催、主管、市民、県民にとってのバランスを考えるとともに、変えることのできる

ものと、変えることのできないものの存在する社会の全体最適を考えながら企画していきます。

 

「市民とともに」

全国会員大会は、(社)日本青年会議所メンバーのための大会です。しかし、全国から約1万人の人が、

来姫し、おもてなしをするにあたり、我々メンバーだけで対応ができるでしょうか。よりよい大会にする

ためにも、これまで培ったネットワークを有効活用するとともに、新たなネットワークを構築し、準備段

階から、さらには当日からも多くの市民の方々に参画していただくことにより、一人でも多くの市民と喜

びを分かち合える大会を目指します。

 

「第二の都市開催」

全国会員大会開催場所は、大都市が一巡し、地方都市や第二の都市が増えてくることが想定されます。

ハードが大都市に比較すると、整備されていない都市での開催となります。また、メンバー数にしても、

少ない人数で主管をすることになるのでしょう。姫路も同様です。大都市と比較し、劣る点を克服する過

程において、メンバーのスキルアップ、新たなネットワークの構築を実現することにより、今後のまちづ

くりへの起爆剤となるのです。今後の主管を考えているLOMのメンバーが、姫路で開催される全国会員

大会を経験していただくことにより、全国会員大会の開催にさらなる魅力を感じるきっかけとなるために、

ハードに固執せず、ソフトを重視した大会をメンバーの衆知を結集し、企画します。

 

「記念事業」

 全国会員大会の主催は、(社)日本青年会議所です。記念事業の主催は、(社)姫路青年会議所です。

全国会員大会記念事業は、(社)姫路青年会議所がこれまで行ってきた「まちづくり」の集大成を全国に発

信できる千載一遇のチャンスです。2005年度集約を余儀なくされた事業についても、記念事業の場で、

これまでの取り組みについて発表します。連携する市民団体やボランティアや賛同いただける市民ととも

に、(社)姫路青年会議所がハブとなるからこそできる、全国会員大会のときであるからこそできる事業を

目指します。

2000年からスタートした『あ!WAずGARDEN』も2005年で6年目になります。

2005年は、市民と一体となった実行委員会主動による『あ!WAずGARDEN』を記念事業として

開催します。

過去の経験や課題を踏まえ、対外的なLOM事業の柱として、(社)姫路青年会議所が「この指とまれ」

と言って、賛同していただいた主体的な人々とともに、継続可能な完璧なモデルを構築します。

また、市民、県民参加型の事業を実施することにより、広くJC運動を知っていただくチャンスでもあ

ります。行政や企業の大きなバックアップをいただきながら、いままでにないスケールの大きな事業を開

催します。

 

(2)グランドデザインの検証に関する事業

2001年に策定されたグランドデザインにもとづいたまちづくりがスタートし4年目を迎えます。社

会は大きく変化しています。50周年を迎えるにあたり、すでに終了したもの、軌道修正が必要なもの、

また、新たに描かなければならないもの等再検証し、新たなグランドデザイン策定のための準備を進めま

す。

 

(3)濠江青年商會のASPAC支援に関する事業

 1991年に姉妹JCを締結し、14年目を迎える濠江青年商會が、2005年JCI ASPACを

主管します。

先輩方が永年培ってこられた友情は何物にも変えられない大切なものです。

図らずも同じ年に全国会員大会を主管する我々は、濠江青年商會が主管するASPACを全力で支援しま

 

4.おわりに

 本年度は、全国会員大会主管準備のための責務に追われる1年になることが予想されます。特別な1年

間の経験は、必ず一生の宝物になります。二度とないかもしれないこの機会を楽しみながら、感性を呼び

覚まし、笑顔を絶やさずに取り組んで行きましょう。自分を信じ、失敗を恐れず、みんなで1年間走り続け

ましょう。

2005年は、本当に楽しい充実した1年であったと皆さんが言えるように、また、皆さんとともに成

長してゆく過程を楽しみながら、全身全霊をかたむけ、邁進していきます。

 

愛するまち姫路が、さらに美しいまちになるために

 

皆様の絶大なるご協力とご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。