公益社団法人 姫路青年会議所
2014年度理事長 福永 寅平(ふくなが ともへい)
希望に満ちた「ひと」「まち」のために、いま歩みだそう!
現代の世の中の移り変わるスピードには目を見張るものがあります。
しかしながらその中でも青年会議所は創始の志には何ら変化なく、青年としての英知と勇気と情熱で、常に地域のリーダーとして、まちを思い、ひとを思い、着実に一歩一歩を重ね行動してきました。その運動には常にたくさんの笑顔とともに希望に満ちたひとであふれていたのではないでしょうか。
姫路のまちにも様々な変化が起きており、姫路駅前においてはサンクンガーデンやJR姫路駅新駅ビルpiole HIMEJIの開業など、景色が一変しました。
そして2014年の最大のトピックスといえばNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」ではないでしょうか。ここ数年来、行政とともに黒田官兵衛を大河ドラマに起用すべく活動してきた希望が、見事に花開くこととなりました。2014年度は、姫路のまちには内外ともにこれまで以上に注目が集まることとなり、ひと・まちに活気があふれることでしょう。
時の流れとともに、まちが新しく装いを変え発展しつつも、古き良きものを伝承し、現在をしっかりと感じ、問題意識を持ち、その上で希望に満ちた未来を描き、つなぐことができるのは、我々公益社団法人姫路青年会議所です。
過去を知り、現在を感じ、未来を描き、いま歩みだそう!
公益社団法人姫路青年会議所は1957年の創立より57年間に渡り、その意思を貫き、常に変革の能動者として、「奉仕・修練・友情」の三信条のもとまちづくりに邁進してまいりました。また2011年度には過去2度のグランドデザインに基づく中長期的LOM活動指針となる“「夢ふくらむ姫路」創造プロジェクト2011”を発表し、行政や地域とともに継続的かつ具体的な活動を行ってまいりました。
そして2014年度はその3年目として、豊かな自然と、積み重ねられてきた歴史に感謝し、姫路のまちの未来に希望が満ちる様、市民、行政、各団体とより一層の連携と協働を行い、来る60周年を見据えた運動を展開します。
更に2012年度には兵庫県下25の会員会議所の中で唯一の公益法人格を取得し、自他ともにより公益性を発揮する団体となり、その使命と責任を果たすべく、会員の資質向上を積極的に行い、公益社団法人姫路青年会議所の底力と可能性をより高め、国際都市姫路のまち、ひとの希望へと繋ぐよう行動して参りましょう。
- 1.希望に満ちたひとづくり
- 2.希望に満ちたまちづくり
- 3.希望に満ちたJAYCEEづくり
- 4.希望に満ちたLOMづくり
アベノミクスによる景気回復が望まれようとし、国民の政治への関心も高まってきているとは言え、その一方で20代30代における選挙投票率の低さや政治に対する不信感は払拭されていません。それは何より社会に対しての無関心さの表れではないでしょうか。我々と同世代の責任世代が社会に関心を持ち、問題に対して自らが取り組む必要があります。社会はひとと共に発展します。希望に満ちたまちを創造するため、そのひとに豊かな感性と見識を提供し、より多くのひとに未来を描いて頂けるよう行動を起こします。
そして我々大人が過去、現在の意思を引き継ぎ、未来につなぐことで、次世代を担う子どもたちにも、姫路のまちへの誇りと愛着を醸成し、自らの未来を描き、希望に満ちた大人になれるよう、青少年の育成に取り組みます。
子どもたちが未来の希望として、姫路のまちを、日本を、世界を発展させていくためにも、子どもたちの夢と希望に無限の可能性を与えられる環境を醸成していくことも我々大人の責任です。
世界に誇る世界文化遺産である姫路城をはじめ様々な歴史と資産が数多くある姫路のまちは、2014年大河ドラマ「軍師官兵衛」の決定と共により広く知られる城下町となります。そのチャンスを存分に生かし、日本国内はもとより世界へも国際都市姫路をアピールし友情を広げ、まちの発展につなげることも、我々姫路青年会議所の使命であり、希望のひかりとなるのではないでしょうか。
地域の宝ともいえる豊かな自然を有しながらも、地理的にも経済的にもまだまだ発展の余地のある姫路のまちの底力と魅力を、より多くの市民や来姫者に気づいていただき、誇りと愛着を醸成します。
ここ数年の継続事業として参画してきたお城まつりや、2013年度の大規模な市民との協働を果たすHIMEJI DREAM FESTAを、引き続き2014年度へも展開し、より多くの市民と共に姫路の未来を描くことのできる場とし、活気あふれ、希望に満ちた姫路のまちを創造していきます。
青年会議所会員は常に地域のリーダーとして活躍してきたからこそ、変革の能動者として50年以上もの間、まちと共に発展してきました。その活動をさらに発展させるためには、我々ひとりひとりがより多くの経験と知識を備え、その資質を向上させていくことで、まちとひとの希望を創造できると考えます。まずは会員がその資質の向上を図り、自他ともに認められるJAYCEEとなるべく研鑽を積みます。
そして西播磨4JC、兵庫ブロック協議会、近畿地区協議会、日本青年会議所、国際青年会議所、姉妹JCとも積極的に参画と交流を図り、JCネットワークを最大限生かし、JC、JAYCEEの未来への希望を創造します。
また現状における日本の各青年会議所の最大の課題とも言えるのは、会員数の減少であり、日本のLOMはとうとう700を下回り、姫路青年会議所でも例外ではなく、会員拡大は喫緊の課題であります。2014年度も26名の会員が卒業し、60周年を迎える2016年には、現在の半数となる約80名もの会員が卒業してしまいます。
しかしながら姫路青年会議所は全国でも稀にみる拡大成功LOMで、8年連続増を目指し2013年度も取り組みました。その根底には、会員や関係者、そして拡大委員会の弛まぬ努力もありますが、決定的なことは、姫路青年会議所の独特かつ伝統的な新入会員育成システムともいえる研修特別委員会の存在と、同期会の結束意識の強さがあり、全国的にも途中退会者が非常に少ないLOMであります。
この強みを生かし、拡大活動をLOM全体事業と位置づけ、さらに加速させ、より多くの新入会員を獲得いたします。
57年の運動、活動の歴史と実績は計り知れず、更には2005年の全国会員大会の成功以降、兵庫県、姫路市をはじめ各方面の行政や市民団体とは度重なる連携と運動発信を行うことが可能となってきております。しかし一方、一般の市民の方々には、まだまだ知名度が足りず、各事業における動員には大変な苦労が伴い、折角の運動も最大限の効果が得られていないこともあります。
すでにカウントダウンが始まっている60周年に向けての序章とし、公益団体としての存在価値を高め、より多くの市民に意識の変革を促せる団体となるべく、戦略的に広報活動を行い、効果的な運動発信につなげ、姫路青年会議所の更なるブランディングに取り組みます。
また数少ない公益社団法人として、適正かつ効率的な組織運営を目指し、LOMの発展を見据えた展開を行うことで、未来への礎を着実に構築してまいります。
そして何よりLOMの最大の力は会員同士のつながりであり、三信条にも謳われる「友情」だと確信しています。その「友情」をより強固な未来永劫の資産となる様、会員間、家族間の交流を促進し、繋がりからの絆を創造していきます。
私が入会した2005年は姫路青年会議所が全国会員大会を主管した年であり、激しくも感動と達成感の強い年度であり、今思えば「青年としての英知と勇気と情熱」をまざまざと見せつけられた瞬間でもありました。それから約10年が経ち、その瞬間を生きたメンバーも2014年度には1割以下の13名しか残っていません。
あの感動と歩みを、次代の姫路青年会議所にも感じていただきたい。その為の基盤を着実に築いていきましょう。
私が中学生の時に、ある人から「Never put off till tomorrow what can be done today」(今日出来ることは明日まで伸ばすな)ということわざを教わりました。1日1日を大事に生活し、思い立ったが吉日、後悔がない人生を送るための戒めの言葉です。
それから事あるごとに思い出すこのことわざにより、私は何度となく反省をし、モチベーションを高めてきました。
いま流行りのフレーズにすると「いつやるの?今でしょ!」となるのでしょうか。
青年会議所にて現役で活動できるのは40歳までの期間限定です。その貴重な40歳までの期間に、姫路青年会議所で出来ることがあるのであれば、「いつやるの?」、明日まで伸ばさず、「今でしょ!」と即答できる。
それだけの機会とチャンスを秘めた公益社団法人姫路青年会議所がまぶしい笑顔にあふれ、希望に満ちた青年経済人の集まりであり、さらに未来の姫路を描き続ける団体となり、希望に満ちたまち姫路を目指し、ともに歩んで参りましょう。
皆様の積極的なご支援とご参画をお願い申し上げます。