第62代理事長
【氏名】三輪 太郎 (みわ たろう)
2010年 | 入会 | |
研修特別委員会 | 委員 | |
総務委員会 | 委員 | |
2011年 | 教育開発委員会 | 幹事 |
2012年 | 広報委員会 | 副委員長 |
2013年 | まちづくり創造特別委員会 | 委員 |
2014年 | 会員拡大委員会 | 委員長 |
(兵ブ協)JC運動発信委員会 | 副委員長 | |
2015年 | 人材育成室 | 室長 |
(日本)国際会議支援委員会 | 委員 | |
2016年 | 副理事長 | |
(兵ブ協)JC連携推進会議 | 議長 | |
(近畿地区)地域活力創生委員会 | 委員 | |
2017年 | 副理事長 | |
(日本)経世済民会議 | 副議長 |
公益社団法人 姫路青年会議所 2018年度理事長所信
一歩先へ笑顔で歩もう
~世界に誇れる「HIMEJI」を目指して~
【はじめに】
現在の日本は、いずれ世界の国々が直面することになる少子高齢化、資源・エネルギー問題などに真っ先に取り組まざるを得ない課題先進国の立場に置かれており、地方都市においては、東京への一極集中が進むなか、人口減少社会へ突入し経済規模の縮小など厳しい立場に置かれています。そうした持続可能な発展を課題とする地域は、独自の特色を活かした中長期的な戦略を共有する産官学民との連携の中から、自らの価値を高め、自立的に発展する存在へと進化させていかなければなりません。そのためには、そこに住まう人々が主役となり、地域の未来を考えた一歩を踏み出す勇気が必要ではないでしょうか。
1957年の創立以来、高い志と強い覚悟を持った先輩諸兄は、その時代や社会の変化に応じた運動を展開されてきました。これからも後世に明るい未来を残すためには、姫路青年会議所の誇りと伝統を守りながら、物事の本質を見極め、変革の能動者として知恵を絞り、前例にとらわれずに新しい発想を持って地域の新たな価値の創造につなげる運動を展開しなくてはならないと考えます。一歩先に進む大切な1年であることを自覚し、失敗を恐れず胸を張って困難に立ち向かい、楽しむことを忘れずに笑顔で共に世界に誇れるHIMEJIを築いていきましょう。
【LOM運営基本方針】
2005年全国会員大会姫路大会を主管してから15年が経過しました。公益社団法人姫路青年会議所をさらに元気のある団体に、そして青年会議所の存在意義をあらためて確認し、常に高い目標をもって運動を展開してまいりました。まちづくりへの取り組みを地域に、行政に、世界に伝播していくとの思いから2013年より国際会議の開催招致に向けて本格的に取り組み始め、一昨年より公益社団法人日本青年会議所主催の国際事業である「国際アカデミー」の招致に向けた活動を開始しました。「国際アカデミー」は、姫路青年会議所62年間の歴史の中で、はじめて世界に発信する機会であり、姫路のファンづくりにおいても重要な機会となります。我々がこれまで培ってきた成果の発表の場であり、おもてなしの場でもあります。市民・行政・企業・各種団体と一体となって、姫路の魅力や活力を発信するためにも、先輩諸兄から受け継いだ志と、引き継いできた運動をこのまちでさらに多くの人々に必要とされるものとし、未来へつなげていくための原動力にしていかなければなりません。「つながり」の重要性を再認識し、一人ひとりが、姫路のまちのために自発的に行動し、多くの市民が一緒に参加したくなるような魅力ある団体を目指し運営してまいります。
【2018年度重点事項】
1.世界に誇れるまちづくり
2.世界に誇れるひとづくり
3.世界に誇れる組織力の向上
4.世界に誇れるLOMの創造
世界に誇れるまちづくり
少子高齢化、人口減少問題などの地域社会における根幹の課題は、私たちの生活、あるいは経済活動に密接に関わっています。一つのまちにおいて定住人口が減りつつある時代に、我がまち姫路においてもこの課題に取り組んでいくためには、一つのまちの枠を超えた連 携が地域活性化の鍵であり、持続可能を最優先に考えた運動の上に成立するのではないで しょうか。市民のモチベーションを上げ、行政・企業・学校・各種団体と連携・協働することで、私たちが持つ個性的な資源にイノベーションを起こし、時代に即したかたち、未来につながるかたちを見出し、一歩先を見据えた運動を展開していく必要があります。
また、世界に誇る姫路城をはじめ恵まれた地域資源や歴史と文化が数多くある姫路のま ちが今後も経済的・文化的に継続した発展を続けていくためには、地域の魅力を誇りと思い、日本国内はもとより世界へも独自の特色を活かした魅力を発信していく必要があると考え ます。これまで培ってきた市民主体のまちづくり体制を基に、市民が親しみを持って異なる 習慣や価値観を受け入れ、当たり前で見えていなかった地域の強みを伝えられることは、来 姫者を呼び込み地域の経済効果につなげることができます。
選ばれるまちHIMEJIの未来のために、まちが同じ方向を向けるような一丸となったまちづくりを目指し、我々の地域のために、我々の使命のために、そして我々自身のために、最高のホスピタリティ精神を持って新たな一歩先を踏み出せるまちを創り上げましょう。
世界に誇れるひとづくり
近年、情報化社会の進展、雇用情勢やライフスタイルの変化によって地域コミュニティが希薄化し、我々を取り巻く環境は大きく変化しました。このような社会情勢の中で、地域の未来を担う子どもたちにとって、今必要とされるものは、これからの時代を生き抜くための高い志や意欲に通じる「自立する力」と、いかなる困難にも打ち負けることなく、他者と協働しながら未来を切り拓いていく「生きる力」ではないでしょうか。地域・学校・家庭がそれぞれの立場に責任を持ちながらこれまで以上に連携し、地域全体で子どもたちを守り育てていく環境づくりが必要であると考えます。自立した子どもは、己のルーツである家族や地域への感謝や愛着を抱き、自ら進んで行動し、明るくそれを乗り越えられる生きる力を有しています。自己に自信を、郷土に誇りを抱く人財の育成を行います。
我々の先輩達は、優れたリーダーシップを発揮し地域課題に対し果敢に挑戦することで 姫路青年会議所の歴史を創ってきました。姫路青年会議所が持つ可能性と自己成長への期 待を感じ入会した新入会員は、互いを尊重し助け合える環境の中で自分の居場所を見つけ、自分たちがJAYCEEであるという誇りを持ち、一歩先の目標を持って行動を起こすこ とが、共感を生み地域のリーダーとなる人財として、やがて大きな変化へとつながっていきます。
世界に誇れる組織力の向上
青年会議所は、活動できる期間が40歳までと限られているなか、凄まじいスピードで様々な経験ができ、自己成長させてくれる素晴らしい団体であると自負しています。私たちが会員拡大に動くとき、自らの言葉で青年会議所運動の何たるかを伝え、自身の経験に基づいた言葉、立ち振る舞いにこそ相手は共感し、共に活動する新たな仲間となります。人から人に伝播していく、最も身近な運動の発信がここにあります。また力強い運動の発信を思うとき、会員減少は喫緊の課題であり、会員全員で取り組んでいくべき問題です。つながりのある皆様とも手を携えて、未来の姫路青年会議所を担う人財を求めてまいりましょう。
我々は、この地域に対して何をすべきかを議論し、市民意識の変革を目指した事業を行います。その運動の効果や携わる会員の魅力をより多くの市民に理解していただき、意識変革への第一歩を促すためには、相手の目線に立ち正確で魅力的な心に響く情報発信が必要です。また、相互理解を深め同じベクトルで運動を進めるメンバーへの情報発信を積極的に行うことで、会員が常に一丸となるコミュニケーションを創出し、組織の存在価値を高めてまいります。
世界に誇れるLOMの創造
まちや地域を構成する原点はまぎれもなく人であり、それは唯一無二の存在です。組織とは共通の理念のもと活動する中で、ただ楽をするだけではなく互いに励まし助け合い、時にはぶつかり合いながら苦しみの中に楽しさであり達成感を感じ、そんな経験をした多くの人が集まることが、強固な組織を形成するのです。偉大な先輩方からも受け継ぎ、全会員が日々のJC活動の中で徹底的な議論を促し、地域にとって果たすべき役割が何なのかを、今一度明確にし、適正かつ効率的な組織運営を目指し、LOMの発展を見据えた展開を行うことで、未来への礎を構築してまいります。
また、本年度は近畿地区協議会会長をはじめ、多くの出向者を輩出いたします。個の成長は組織に刺激を与え、これまでにはないつながりは地域に必ず変化をもたらします。JCI・日本JC・近畿地区協議会・兵庫ブロック協議会・姉妹JCとも積極的に参画と交流を図り、JCネットワークを最大限生かし世界に誇れる公益社団法人姫路青年会議所の未来を創造してまいりましょう。
【最後に】
「失敗は受け入れる。ただ、我武者羅にしないことは受け入れない。」これは、ある先輩 からいただいた私にとって忘れられない言葉です。青年会議所は「明るい豊かな社会の実現」を目的に、人に成長の機会を与え、変革を促す団体であることは言うまでもありません。た だし、あらゆる物事から目を背けず、真正面から自分自身と向き合い行動した結果からしか 大きな成長は勝ち取れないことを私は教わりました。また、多くの方々に支えられ、感謝の 言葉を素直に言えるようになる。そんな人として当たり前のことにも気付かせてくれたの は青年会議所です。自らが変わり、メンバーの心を動かす行動をとり、そしてメンバーの支 えに心から感謝するという成長のスパイラルが青年会議所には存在するのです。個の成長 が団体の成長に、団体の成長がまちの成長につながると信じ、明日の姫路のため全力で情熱 を注ぎ、積極果敢に自ら率先して行動してまいりましょう。
1年間の経験は、必ず一生の宝物になります。二度とないこの機会を楽しみながら、自分を信じ、失敗を恐れず、笑顔を絶やさずに皆で1年間走り続けましょう。愛するまち姫路が、さらに世界に誇れるHIMEJIになるために。
皆様の絶大なるご協力とご支援賜りますよう、心よりお願い申し上げます。