第63代理事長
【氏名】前川 絹雄 (まえかわ きぬお)
2013年 | 入会 | |
研修特別委員会 | 委員 | |
まちづくり創造特別委員会 | 委員 | |
2014年 | HIMEJI DREAM FESTA推進委員会 | 幹事 |
(日本)意気溢れる人財育成会議 | 委員 | |
2015年 | 国際の機会実践委員会 | 副委員長 |
2016年 | JC運動発信委員会 | 委員長 |
(日本)共感デザイン構築委員会 | 委員 | |
2017年 | 監事 | |
(兵ブ協)運営専務 | ||
2018年 | 副理事長 | |
(兵ブ協)監査担当役員 |
公益社団法人 姫路青年会議所 2019年度理事長所信
夢と魅力あふれる新時代へ
〜未来へ紡ぐ感動の輪〜
【はじめに】
去を振り返れば、日本は様々な国難のたびに進化を遂げてきました。
我々日本人は、多様性を受け入れ進化しながらも、基盤となるものは決して変わらず、受け継いできた伝統を守り磨きながら価値観を進化させてきました。
世界に誇る高度経済成長を遂げながらもバブル経済や「失われた20年」を経て、物質的な豊かさをいたずらに追い求めてしまった代償として見失いつつあるものが伝統と心です。
我々のまちを創る基軸となる日本人の「伝統」と「心」とは何か今一度再定義しなければなりません。
戦後間もない1949年、高き志を持った先達が新日本の再建に立ち上がりました。
使命感を燃やし、大きな志を持って明るい豊かな社会を築く力の根源であったはずです。
我々はその断固揺るがない使命感を未来へ紡いでいかなければなりません。
「新日本の再建は我々青年の仕事である」という日本の青年会議所運動の源である創始の使命感が、姫路青年会議所には脈々と受け継がれています。
時代に求められる団体として、次代に繋げていくためにも、原点に返り、青年会議所の本質と使命を再認識し、新たな一歩を踏み出していきましょう。
我々は感じていることを決して忘れることなく深く胸に刻み込み、未来へ紡いでいかなくてはなりません。
日常の中の小さなことでもいい、他を思っての行動によりともに感動を感じることができるひとへ、そんな自分を意識して変わっていきましょう。
時に感動は感謝、感謝は感激に昇華していきます。
その行動、想い、感動が周りのひとから多くのひとへ拡がり繋がっていく時、明るい豊かなまちに、また一歩近づいていくと考えます。
【LOM運営基本方針】
2013年度より国際会議招致に向けて本格的に取り組み、2016年度より公益社団法人日本青年会議所主催の国際事業である「国際アカデミー」の招致に向けた活動を展開してまいりました。
そして昨年、第31回国際アカデミーin姫路を開催することができました。
これは姫路が国際化を目指す上で必ず確かな一歩になり、姫路青年会議所会員には姫路の国際化を牽引していくリーダーであるべきJAYCEEとしての使命を再認識していただくことができたと確信しております。
この国際の機会において得られた経験を踏まえ、行政、他団体と手を取り合いながら運動を展開してまいります。
“姫路JC未来ビジョン2016”4年目の進化
2016年度公益社団法人姫路青年会議所の中長期的な運動指針として“姫路JC未来ビジョン2016”が策定され2018年度はその具体的な指針に沿って、運動を展開してまいりました。
青年会議所は単年度制であるが、常に若さあふれる情熱だけでなく、組織として、大きな目標に皆でベクトルを合わせ、中長期的視点に立ったビジョンに沿って歩みを進めてまいります。
またこれまでの軌跡を振り返りながらも、現在の我々の運動の成果をしっかりと検証した上で、広く発信していく必要があります。
未来を見据え、次代に繋げていくことが青年会議所の使命であり運動です。
【2019年度重点事項】
1.未来へ紡ぐ感動あふれるまちづくり
2.未来へ紡ぐ感動あふれるひとづくり
3.未来へ紡ぐ感動あふれる組織力の向上
4.未来へ紡ぐ感動あふれるLOM創造
未来へ紡ぐ感動あふれるまちづくり
青年会議所は紛れもなく地域のために存在します。
社会を変えていくことができるのは今も昔も私は「青年会議所しかない」と強く信じています。
青年会議所は単年度制であるからこそ姫路のまちの発展を真剣に考え、描いた夢を実現するために力強く実行していくことができます。
近年、公益社団法人姫路青年会議所は姫路のまちの活性化を図るため主導してまちづくりに取り組んできました。
地域を想い行動し社会へ還元し続けることで、「一人のまちづくり」から「二人のまちづくり」、「三人のまちづくり」へと着実にまちづくりは拡がり、姫路のまちの発展のため高い志を多くの方と共有してまいりました。
だからこそさらなる高みを目指し、より多くの人々の共感を得、姫路のまちにとどまらないネットワークを活かした持続可能かつ推進力のある心に響くまちづくりを展開してまいります。
また、国際的な飛躍をまちの発展の一つと位置付け、ひとや情報が活発に行き交う状況を活かしたまちづくりが求められています。
姫路のまち独自の伝統や文化が永年に亘り築き上げられてきた一方、近年、社会を取り巻くあらゆる分野での技術躍進によって社会は急速に進歩しています。
脈々と受け継がれてきた独自の伝統や文化と社会の発展を導く新たな価値との融合を図り、市民と世界各国の人々との交流を創出することで市民にも世界各国の人々にもより親しめる国際のまち姫路となるよう未来へ紡ぐ感動あふれるまちづくりを創造してまいります。
未来へ紡ぐ感動あふれるひとづくり
第31回国際アカデミーin姫路を経た今、世界中の多くの方々と顔の見える繋がりを築けたことに感謝の念を忘れることはありません。
同時に、国際の機会を通して灯すことができた信念と人々との繋がりに無限の可能性を感じ、今後も弛まず運動を展開する使命が我々にはあると強く感じます。
情報化社会が進み各分野でのグローバル化によって世界中の人々と交流する機会はますます多くなります。
特に未来を担う少年・少女はグローバル社会で力強く生き抜くために世界を見据え、自国と同じように相手の国に敬意を払い、価値観の違いを受け止めた上で、自分の言葉で自分の考えを伝えていくことが求められます。
教育は「国家百年の計」と言われます。国際の機会によりこれまでにも増して世界との繋がりを築いた今こそ、繋がりをより強固なものとし未来を見据えた次世代を担うリーダーの育成を展開してまいります。
そして、過去より我々姫路青年会議所が脈々と継続している青少年の事業では、スポーツを通して目標を達成するための自己研鑽、そしてチームワークがもとになるコミュニケーション能力の向上を図り、子どもたちの人格形成や人間形成にも繋げてまいります。
また、姫路のまちが豊かになるということは、市民の心が豊かになるということです。
すべての物事において他人事ではなく真摯に受け止め、責任感を持ち、他を慮る道徳心を持った人財がひとを創ります。
歴史や伝統を重んじ、姫路を愛し姫路の魅力あふれる未来を創造できる人財はまちを創ります。
今後の日本社会は確実に国際化が進み、姫路のまちにも多くの外国人が訪れ、住みやすい環境を市民と議論し、まちその物が柔軟に対応できることが不可欠であると考えます。
その基盤として、姫路の未来に対しての危機感や責任感を認識し自覚ある行動ができる人財を育めるよう未来へ紡ぐ感動あふれるひとづくりを創造します。
未来へ紡ぐ感動あふれる組織力の向上
会員一人ひとりが青年会議所に誇りを持ち、感動を得た出来事や影響された人を他者に伝え、姫路のまちの発展を望み果敢に挑戦し続けるようになった時、公益社団法人姫路青年会議所は地域から必要とされる組織としてさらに成長し、自然と会員は拡大しているはずです。
在籍年数を意識したこれまでの会員拡大により着実に若返りを遂げている今だからこそ、会員一人ひとりに青年会議所運動の必要性を理解していただき、一人ひとりが未来を担う仲間へ伝えることで会員の輪を拡げていきましょう。
また、公益社団法人姫路青年会議所の活動・運動を力強く後押し、会員の意識の共有を図っていくためには広報力が欠かせません。
結果にとらわれるのではなく会員の日々の努力を捉え、信念・情熱を対内外へと伝播させていくことが公益社団法人姫路青年会議所への信頼の確立に繋がると考えます。
「姫路のまちに青年会議所あり」と地域社会に影響を与え続けていけるよう公益社団法人姫路青年会議所の発信を図ってまいります。
そして、将来LOMを背負って立つ人財を育成するため、自分が青年会議所のメンバーであることを誇りに想い、我々の住まうまちやひとに対する考えや運動の魅力を学び説得力と実行力を兼ね備えた未来を見据えることのできる人財を育成してまいります。
これまでの伝統と多くの方々との繋がりに感謝し、より強固な基盤を築いていくことで未来へ紡ぐ感動あふれる組織力の向上を図ってまいります。
未来へ紡ぐ感動あふれるLOM創造
姫路青年会議所は創立より時代に沿った変革を行いながら、地域社会に影響力を持った組織として運動を展開してまいりました。
理念と目的を持ち組織として地域社会から負託を得ることができるのは先輩諸兄が築きあげられてきた組織力を有するからであり、まちの発展を想い果敢に挑戦する根幹となる基礎が築かれているからであると感じます。
これまでの伝統を引継ぎながら時代に即した変化を受け入れることで地域社会に影響を与え続ける組織として成長を図ってまいります。
また、姫路青年会議所は創立以来先達の想い・歴史を積み重ね組織力を高めてきました。
近年、第31回国際アカデミーin姫路の招致から実施を通して多くの方々のご協力により非常に意義のある経験を積むことができたとともに新たな繋がりを得ることができました。
先輩諸兄・会員同士・他の青年会議所との繋がりをさらに深め、感謝を伝えていきましょう。
活動の辛さや事業を成し遂げた時の達成感、自身の成長まで感じ取り経験し、自らが成長している過程を多くの人々に伝える機会を創造してまいります。
数多くの先達の想いが積み重ねられ本年63年目を迎えます。姫路青年会議所のこれまでの歴史と伝統に感謝し、未来へ紡ぐ感動あふれるLOMを創造してまいります。
【最後に】
青年は理想に燃え、まだ見ぬ未来への期待を強く持っています。
希望に満ちた明るい豊かな社会の実現を心の底から熱望するために、青年は次代の担い手として大きな責任を自覚し、新しい世界のための推進力の根源にならなければなりません。
先人たちが責任を果たしてきたように、我々も責任世代として未来にこのまちをより良い形で引き継いでいかなければなりません。
私たちは、何も持たずにこの世に生まれ、何も持たずにこの世を去っていきます。
しかしながら、人々の心や生きた証を刻むことはできます。
我々は、青年期にこの時代を生きた証を遺し、今しかできない、今だからこそできることを全うしましょう。
変化の中でも守るべきものをしっかりと遺し、そのために愛する姫路のまちを護り、創造しましょう。
失敗は受け入れることができるが、挑戦しないことは受け入れることができません。
永遠に続く現代の先に未来はあり、未来は今の時代を生きる我々にかかっています。
変化は必ずしも進化を伴わないかもしれませんが、進化は変化なしにはありえません。
我々会員一人ひとりが変化の原動力となり、進化の起点となり、突き進んでいこう。
繋げよう。夢と魅力あふれる新時代へ
皆様のご支援、ご参画をお願い申し上げます。