第64代理事長
【氏名】竹田 浩章(たけだ ひろあき)
2014年 | 入会 | |
研修特別委員会 | 委員 | |
希望に満ちた姫路のまち創造委員会 | 委員 | |
2015年 | 総務委員会 | 委員 |
理事長セクレタリー | ||
2016年 | 研修特別委員会 | 副委員長 |
2017年 | 総務委員会 | 委員長 |
(兵ブ協)財務規則審査会議 | 副議長 | |
2018年 | 総務室室長 | |
(近地協)総務・広報戦略委員会 | 委員長 | |
2019年 | 副理事長 | |
(兵ブ協) | 副会長 |
公益社団法人 姫路青年会議所 2020年度理事長所信
時代の創造
~あふれる情熱が創り出す煌めく未来へ~
【はじめに】
1989年に幕を開けた平成という時代は、日本国内においては消費税の導入やバブル経済の絶頂期、また、国外に目を向けるとベルリンの壁の崩壊、マルタ会談による米ソ冷戦の終結と世界的にも大転換から始まりました。近代日本において唯一戦争のない平和な時代となりましたが、約30年間の御世の中で未曾有の大災害、また、経済面においてはバブル経済崩壊による失われた20年やリーマンショックを発端とした国際的な金融危機、そして深刻なデフレーションにより、我々にとっては「幸せ」と一概に言える時代ではなかったかも知れません。「明日への希望と共に、日本人一人ひとりが大きな花を咲かせる」との願いを込められて幕を開けた令和時代は激動の平成時代より、平和・安全・安心ならびに経済社会の安定・成長への期待が大きく膨らんでいます。2020年東京オリンピック開催や大阪にて2025年に開催される国際博覧会は国際的にも飛躍し地域創生にも一翼を担う大きなきっかけとなることでしょう。多大なことを求めずに平和な日常が求められている時勢の中、姫路のまちで生活するすべてのひとが「幸せ」と思える社会の構築を推し進め、そして子どもたちの未来へと繋いでいくことが我々の目的であり使命ではないでしょうか。
第二次世界大戦後の混乱期から復興の糸口を見出し、高度経済成長期へと突入した1957年に高い志をもった44名の先輩諸兄のもと産声を上げた姫路青年会議所は創立より63年間、姫路の地に根付き明るい豊かな社会の実現に向けて運動を展開して参りました。連綿と受け継がれてきた歴史の中で大きく社会情勢は変化を遂げて来ましたが、我々の展開する運動の目的には何ら変わりはありません。
すべてのひとが「幸せ」と思える持続可能な社会の実現に向けて、地域のリーダーたる我々が率先して変化を捉えることで本質を見極め、あふれる情熱をもった行動で人々の意識により良い変革を起こし、姫路の煌めく未来を共に創り上げて参りましょう。
【LOM運営基本方針】
全国的に会員数の減少という状況が続き、このままでは数年後に公益社団法人日本青年会議所正会員数が30,000人を下回るという危機的な状況に陥っています。我々公益社団法人姫路青年会議所も例に漏れず、ここ近年は140名前後を推移していますが、向こう4年間で現会員の半数以上となる78名が卒業するという団塊の世代を迎えます。数がすべてではありませんが、数は力となります。共に活動する同志を拡大することそのものが青年会議所運動であることを会員全員が認識し、「会員拡大」を行っていくことでより強固な組織を築き上げて参ります。
公益社団法人姫路青年会議所は2013年度より国際会議招致に取り組み、2018年度に国際アカデミーを実施致しました。この国際の機会は、LOMにとっても現役会員にとっても非常に大きな経験となり、世界に「HIMEJI」を大きく発信することができました。そして本年度、実に約30年ぶりに兵庫ブロック大会を実施致します。兵庫ブロック大会の開催を絶好の機会と捉え、公益社団法人姫路青年会議所が世界に目を向けながらもしっかりと地域に根付いた運動を展開し足元を固めることで、これからも姫路のまちに必要とされる組織として確立して参ります。そのために、これまで培ってきた産官学民のつながりを活かし、公益社団法人姫路青年会議所の存在価値を高めて参ります。
また、青年会議所は持続可能な社会の実現を目指し、運動を展開して参りました。個人・家族・企業・地域・社会の全てがより良くなっていくことは、姫路のまちに明るい未来をもたらします。しかし、誰もが「幸せ」と思う社会の実現は個人の力だけでは夢物語に終わってしまいます。責任世代である我々が志高い理想と情熱をもった積極的な行動を起こすことで人々の意識を変革し、姫路のまちが煌めく未来へと向かえるように邁進して参ります。
【2020年度重点事項】
1.煌めく未来へ情熱あふれるまちづくり
2.煌めく未来へ情熱あふれるひとづくり
3.煌めく未来へ情熱あふれる組織力の向上
4.煌めく未来へ情熱あふれるLOMの創造
煌めく未来へ情熱あふれるまちづくり
本格的な人口減少・超高齢社会を迎え、姫路市においては人口が2060年には推計で約36万人までに減少するとの試算が出ています。まちの衰退という危機的な課題が目前に迫っていますが、創始以来、姫路のまちの問題や課題解決に姫路青年会議所は取り組んで参りました。先輩諸兄が培ってこられた産官学民との多種多様なネットワークは公益社団法人姫路青年会議所の財産であり力です。このつながりを活かし、そしてより大きな輪としていくことで多くの市民を巻き込み、すべてのひとに愛される姫路のまちを創造していくことが我々の使命ではないでしょうか。姫路のまちは世界文化遺産姫路城を有するだけでなく、自然・文化・歴史・産業などの魅力に満ちあふれています。この姫路の魅力を市民と共に連携協働し発信を続けていくことでまちの活性化を図り、「地方創生」に取り組んで参りましょう。
そして、2016年度に策定された中長期的運動指針である“姫路JC未来ビジョン2016”は本年度検証の5年目を迎えます。~誇りあふれる姫路サイコープロジェクト~と銘打たれたビジョンのもと、誇り高きまちづくり・ひとづくり、そして組織力・会員力の向上に努めて参りました。これまでの足跡を辿りつつ、現在まで展開してきた我々の運動・活動が姫路のまち・ひとに対してどのような効果を得ることができたのかをしっかりと検証し、煌めく未来のためにしっかりと次代へ継承していくことが、我々公益社団法人姫路青年会議所の運動の根幹となります。
また、公益社団法人姫路青年会議所は国際会議招致に向けて会員全員で取り組み、数多くの国際の機会を経験することで2018年度に「第31回国際アカデミーin姫路」を開催致しました。姫路のまちの産官学民と連携協働し、世界各国のリーダーを招いたこの事業は、参加参画したすべてのひとに忘れることのできない大きな経験を残すことができました。グローバリズムを見直す動きもありますが、公益社団法人姫路青年会議所がこれまで培ってきたつながりと経験は間違いなくまちの国際化に寄与できるものと確信しております。外国人観光客だけでなく外国人労働者、住民も増加傾向にある姫路のまちにおいて、市民の意識を変革する我々が国と国との垣根を越えた交流の機会を創出して参ります。そして、その先にある関係性を築き上げていくことで、姫路のまちで生活を営むすべてのひとが誰一人取り残すことのない煌めく未来へと近づけるように運動を展開して参ります。
煌めく未来へ情熱あふれるひとづくり
人生100年時代の到来を見据え、ひとの力・知の力が最大の資源である日本にとって教育・科学技術・スポーツ・文化の担う役割は、豊かな未来の創造に向けてより一層重要なものとなっております。子どもたちが、予想困難な社会の変化にも自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動する「生きる力」を育むことが明るい未来の実現の第一歩となります。これまで公益社団法人姫路青年会議所は青少年の教育に携わる運動を数多く展開してきたことで、その実績とネットワークが豊富にあります。この経験を活かし、子どもたちが個人で育んだ「生きる力」を発揮できるような学びの機会を提供することで、時代を生き抜く力をもった人財を育成して参ります。
青年会議所運動は、「まちづくり・ひとづくり」の根幹のもと行われています。「ひと」は「まち」を創り、「まち」は「ひと」を育てます。「まち」を想い、考え、そして課題問題に立ち向かう「ひと」が一人でも多くなれば、この循環サイクルが未来永劫続いていくのではないでしょうか。我々が青年会議所というスケールメリットを活かし、凄まじいスピードで国際化そして少子高齢化が進む姫路のまちにおいて、これからの未来に必要なことを市民が語り合えるように産官学民のパイプを繋げていくことで、伝統文化を重んじ、愛郷心をもった人財を育んで参ります。やがて「まち」のリーダーとなる人財を育成することが、煌めく姫路の未来へと繋がってまいります。そのためにも、我々が先導者となり、率先して行動を起こして参りましょう。
煌めく未来へ情熱あふれる組織力の向上
姫路青年会議所は兵庫県下25会員会議所の中で唯一の公益法人格を取得し、姫路のまちのための運動を展開して参りました。これからも姫路のまちに必要とされる組織として永続的に運動を展開していくために、会員拡大は喫緊の課題となります。共に運動を展開する同志を拡大することは、地域の人財を育むことに繋がり、やがてまちの発展へと繋がって参ります。つまり、会員拡大は青年会議所運動そのものであると考えます。数名で行う運動よりも十名、百名と多数で行う運動の方が波及効果は高くなります。より多くの未来の同志を求め、会員全員で取り組んで参りましょう。
「人は城 人は石垣 人は堀」とあるように、組織を形成するのは人財です。どれだけ歴史を重ねられた組織であっても、人財を蔑ろにすることで組織は内側から滅びます。会員拡大という喫緊の課題を解決しつつ、姫路青年会議所が培ってきた伝統と経験で誇り高い情熱をもったJAYCEEを育成して参ります。泥臭くとも夢と理想に向かって熱い議論を交わし、まっすぐに突き進んで行くことのできる人財が形成する組織は間違いなく強固な組織となります。自らの魅力を他者により効果的に伝えるためには、まずは自らがその魅力に気付き、理解し、愛する必要があります。自らの組織を愛し、目的完遂のために自らの情熱を燃やすことのできるJAYCEEの育成が、姫路のまちの煌めく未来の創造に繋がっていくことでしょう。
そして、昨今のITツールやSNSの充実により、情報発信は容易な時代となって参りました。反面、多くの情報がはびこり、何が正で誤かを自ら判断する必要があります。何が適正かをしっかりと見極めながら力強い運動の発信をしていくことで公益社団法人姫路青年会議所のブランディング力向上を図ります。そして、我々の運動がより多くの人々に伝播され、我々の運動へのご理解とより深い同調をいただくことで公益社団法人姫路青年会議所の存在価値を高めて参ります。
煌めく未来へ情熱あふれるLOMの創造
青年会議所の魅力の一つに統制の取れた組織運営と厳格に定められたルールがあります。青年会議所は単年度制ゆえに変化を続けてきた組織ではありますが、連綿と紡がれてきた歴史の中で取捨選択を繰り返し、時代に応じた形で組織の礎を築いています。年齢も職種も違う会員が同じ志をもち、自らの熱い想いをぶつけ合いながら議論を交わすことが青年会議所活動の醍醐味です。活発な議論が組織の活性化へと繋がるように、組織の根底を遵守できる環境づくりに取り組んで参ります。
青年会議所は一人または一世代で成り立っているわけでなく、創始から幾層もの想いが重なり合い組織を形成しています。我々が日々青年会議所活動に勤しむことができるのは会社や家族の支えだけでなく先人たちの想いが積み重なっていることを決して忘れてはなりません。姫路青年会議所の歴史と伝統に感謝し、先輩諸兄、友好JC、そして各地会員会議所とのより深いつながりを築いていけるように他を慮る精神をもって活動に取り組んで参ります。苦楽を共にし、感動を分かち合った仲間と一生涯の関係性を築き、経験を伝えていくことで個人の成長へと繋げ、煌めく未来へ情熱あふれるLOMを創造して参ります。
また、青年会議所には出向という貴重な機会があります。近年、公益社団法人姫路青年会議所は、日本青年会議所、近畿地区協議会、兵庫ブロック協議会に多数の出向者を輩出し、多くの学びをLOMに持ち帰っていただくことができました。出向で得た経験は個人の成長だけでなくLOMの成長へと繋がります。限られた期間しか活動できない青年会議所の中ですので、後悔のないように様々な機会へと積極的にチャレンジして参りましょう。
【最後に】
「青春とは人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。優れた創造力、逞しき意思、燃ゆる情熱、怯懦を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。」
私は青年会議所に入会以来、多くの方と出会い、多くを学び、多くを語り合って参りました。「人生最後の学び舎」とも言われる青年会議所の最大の魅力は40歳までの年齢制限にあると考えます。20歳から40歳までの社会的にも責任感が増すこの時期に、同じ理想を掲げた同志と共に情熱を燃やし、失敗を恐れずに挑戦を続けていくことは間違いなく自身の人生においてかけがえのない稀有な経験になることでしょう。
昨今、「JCしかなかった時代」から「JCもある時代」と揶揄されています。しかし、「JCでしかできないこと」は創始より変わらず現代まで継承され、我々の志と運動の中に秘められています。「変革の能動者」たる我々JAYCEEが高い志とあふれんばかりの情熱をもった行動を率先して起こしていくことで、愛する姫路のまちは必ずより良い未来へと向かっていくはずです。
まずは、公益社団法人姫路青年会議所会員一人ひとりが手を取り合い、深層まで語り合うことで心を通わせ合い、変化を的確に捉えながら、あふれる情熱をもって積極的に挑戦し行動を起こしていきましょう。そして、姫路のまちを心から愛し、地域の宝である子どもたち次世代のために「煌めく時代」を共に創り上げて参りましょう。
一度しかない人生の「青春」を共に謳歌して参りましょう。
皆様の絶大なるご協力とご支援、積極的なご参画が必要となります。心よりお願い申し上げます。
皆様のご支援、ご参画をお願い申し上げます。