2022年03月01日(火)【環境意識変革計画①】
住みよい姫路のまちのために!資源循環型社会とは?

皆様初めまして!公益社団法人姫路青年会議所未来環境創造委員会の田中建次と申します!

この度我々未来環境創造委員会は、持続可能な住みよい姫路のまちの実現のために

環境について皆様と一緒に学んでいく場を作って参ります。

様々な環境への取り組みを取材することで、皆で環境について考えることができればと思っています。

毎月記事を更新していきますので、1年間よろしくお願いいたします!

では早速ですが、この記念すべき第1回はこちら!

姫路市役所へ環境についてのお話を伺いに行ってきました!!

今回お話を伺うのは、

姫路市役所 環境局美化部 リサイクル課の井上課長補佐です。笑顔が素敵ですね!

皆さん、姫路のあちこちでこのポスター見たことありますよね?

実はこれ、井上さんが企画して作られたんです!

姫路市では「もったいない運動」という運動を推進しており、

特にフードロスに関する運動では、日本中から注目されている超先進市なんですね!知らなかった方も多いのでは!?

特に注目されているのがこちら!

この「Utteco Katteco」という仕組みは NHKをはじめとする様々な媒体でも取り上げられ、東京などから行政が視察に来るほどです!

では早速井上さんにこの取り組みに関して聞いてみましょう!


福永委員長 : 食品ロスへの取り組みや「Utteco Katteco」などの取り組みが始まったのは何故ですか?

 

井上さん : 兵庫県は意識が高くて平成一桁から5Rの推進をうたっていましたが、分かりやすく普及するために全国的に5Rより3Rとなり兵庫県や姫路市でも3R(リサイクル、リデュース、リユース)となりました。私共はリサイクル課ということで、「ゴミの減量、資源化」と言うキーワードで仕事をしています。食品ロスを減らすことで、ゴミの減量ができるし、食べられなかったとしてもフードドライブなどで活用していけます。ゴミにはならないので、「ゴミの減量」というキーワードが一番導入の背景にあります。大きな括りでいうとSDGsに繋がりますし資源循環型社会の構築にも繋がるということにはなります。「ゴミの減量、資源化」というキーワードのひとつの前に出てくる「ゴミの減量」の一環としての取り組みのひとつが食品ロスです。

 

Utteco Kattecoは、令和2年4月に緊急事態宣言が発出されコロナ禍の状況で、食品関連事業者を支援しないといけないという国の動がありました。姫路市も食品関連事業者の支援メニューを考えられないだろうかということを食品に関わりがある部署でアイデアを出していこうということになりました。食品ロスの関係で支援できる形はないかと考えたところ、「食品ロスを減らす=まだ食べられる」というキーワードがあるのだから、安く売ってもらうことを条件にマッチングサービスを姫路市として作ることができれば、食品ロスを減らす=廃棄手数料がなくなる、原価が割れたとしても売上に計上でき、マイナスからプラスに転じるので、食品関連事業者が喜んで下さり、導入して下さる事業者さんも増えるのではないだろうかと思いました。

 

福永委員長 : なるほど。取り組みを導入するにあたっての課題はなんでしたか?

 

井上さん : 私共も予算がない中で新規事業がなかなか付けられないです。コロナ禍において基礎的な支出が増えてきています。いろんなところで補助金が必要になって予算が減っています。新しいことをやっていかないと、姫路らしさが出てこないので、市民にマッチして賛同していただきながら全国初とか、そのような取り組みをしない限り、姫路はありきたりだなとか、盛り上がらないなとなってしまいます。役所の者たちで発言力や企画力がある者が新しいことをしていくことを続けていかないといけません。兵庫県では神戸に次ぐ2番目の自治体ですし、播磨ではメインの自治体なので、リーダー格として横並びではいけないと考えています。

福永委員長 : 最初の目標は何でしたか?

 

井上さん : 姫路モデルの全国展開です。初年度に10の自治体に導入されることです。NHKを始め多数メディアにとりあげていただきました。全国の自治体から問い合わせがあり、東京23区のうち5区から問い合わせがありました。

 

福永委員長 : 素晴らしいですね。取り組みにおけるメリットは何ですか?

 

井上さん : 食品ロスは減りますし、業者さんは廃棄しようと思っていたもので売上が付きますし、ユーザーは新しく情報 を得て安く買うことができます。また、Utteco Kattecoではフードバンク情報とフードドライブ情報も載せていて、数字を記録してもらっています。2月10日現在、フードドライブ活動で3.8t、マッチングサービスで事業系の食品ロスが6.8tで合計10tぐらいはごみを減らせています。

 

福永委員長 : 逆に、取り組みにおけるデメリットは何ですか?

 

井上さん : 食品ロスの削減量が目標値に達せず、食品ロスの焼却費が減らなかった時です。焼却費が導入費用を上回ってくれれば「三方よし」が完成します。導入した時点で「二方よし」なんですが、「三方よし」にしないと意味がないので、姫路市はそこで成果を出すために頑張っているところです。

 

福永委員長 : なるほど。取り組みを継続する上で問題はありましたか?

 

井上さん : やはり、認知度です。登録店が少ないのと、まだまだユーザーが少ないので、もっともっと新規ユーザー、登録店を増やしていきたいです。大手の企業のようにCMを打ったり出来ないので無料の枠のFM Genkiだとかケーブルテレビで余ったところはぜひ使いたいです。

福永委員長 : この取り組みをするなかで、周りの方の意識は変わっていきましたか?

井上さん : フードロスに対しては日頃から言っているので、「もったいない」というキーワードの元で、注文のときや買い物のときには意識してくれています。ただ、一番難しいのが、「手前取り」ですね。食品ロスの削減にとっても事業系の小売スーパーや八百屋さんでも手前からとって欲しいのです。値引きするのは手前側ですし、値引きしなくても期限が近いものは手前です。なので、「手前取り運動」はずっと推奨しているのですが、買い物が、当日消費するものを買うコンビニであればぜひ手前からお願いしたいです。

 

福永委員長 : 最後に、今後の目標があれば教えてください!

 

井上さん : 「姫路モデル」を全国に認識してもらって、姫路が初の導入ということを知ってもらいたいです。大風呂敷を広げますが、3桁の100の自治体に導入されたら本当にすごいことだと思います。100の自治体が導入してくれると成功事例になるので100は目指したいです。

 

資源循環型社会の構築、「姫路モデル」で言うとプラスチック戦略がある中で、海洋プラスチック問題が国際問題になっています。なんとかプラスチック問題に手を打っていかないといけない、何をすれば一番良いのかという状況だったのですが、ペットボトルを水平リサイクルする「域内循環モデル」の協定を結びました。こちらも姫路市が先行して行っていることなので、是非とも広めていきたいです。

 

福永委員長 : ありがとうございました!

今回は姫路市環境局美化部リサイクル課の井上さんにお話を伺いました!

たくさんのお話ありがとうございました!!

 

こちらは本日お話を伺った、「Utteco Katteco」のホームページです!

https://www.city.himeji.lg.jp/bousai/0000015555.html

ぜひご覧ください!!

 

さて皆さん、今回はお話を聞くなかで、非常に重要な単語がでてきました。

資源循環型社会

姫路市では現状3Rをベースに動かれていますが、5R(リサイクル、リデュース、リユース、リペア、リフューズ)という運動が最近話題になってきております。この資源循環型社会とはなんなのか?

我々は持続可能な社会の実現の為に何を学び、何を行動していかなければならないのか?

これからも様々な取り組みを取材することで一緒に学んでいきましょう!

 

次回は最後に井上さんが話していました「域内循環モデル」について、キンキサイン株式会社様に取材してまいります!

次回更新は3月10日です!

次回もよろしくお願いいたします!

 

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