2022年04月10日(日)【環境意識変革計画③】
捨てる前に確認を!!
フードドライブで人助け!環境問題解決!!

皆様こんにちは!公益社団法人姫路青年会議所 未来環境創造委員会の田中建次です!

今回も持続可能な住みよい姫路のまちの実現のために、環境について皆様と一緒に学んでいく場を作って参ります。

 

本日は5R(リサイクル、リデュース、リユース、リペア、リフューズ)の中のリデュース、リフューズの取り組みを取材してきました。

 

まずは突然ですが、みなさんにクイズです!!

 

日本で1年間に、本来食べられるにも関わらず、捨てられている食品の量はいくらでしょうか??

①5.7万トン

②57万トン

③570万トン

 

ヒント!

日本国民(約1.25億人)が一人当たり、毎日お茶碗一杯(約124グラム)のご飯を捨てているのと同じくらいです。

 

 

正解は、、、

③570万トン

です!!

 

そうなんです。

本来食べられるにも関わらず捨てられている食品の量、つまり「食品ロス」は570万トンにもなるんです!

あまりピンときませんね!

実は、世界上の飢餓に苦しむ人たちに向けた、世界の食料援助量は470万トン!

なんと日本の食品ロス量の570万トンは世界の食料援助量よりも多い!すごい量ですね、、、

 

この570万トンの食品ロスはどのように処理されるのでしょうか??

そうです。可燃ごみとして、燃やしてしまいます。

そうすると、CO2などの排出により環境負荷がかかってしまいますね。

どうにかして、この570万トンの食品ロス、私たちの力で少しでも減らすことはできないのでしょうか??

しかも、570万トンのうちの約20%の107万トンは「手つかずの食品」ですから驚きです。

 

そんな、「手つかずの食品」を寄付することができるってご存じですか??

前置きが長くなりましたが、今回はNPO法人フードバンクはりま様へお話を伺ってきました。


お話を伺うのは、理事長の辻本美波さんです。

フードバンクはりまさんは、フードドライブという活動をされています。

初めて聞かれる方も多いのではと思います!

フードドライブとは、家庭や企業などで使いきれない、「手つかずの食品」を集めて、地域の生活困窮家庭や福祉団体や施設などに寄贈するボランティア活動のことです。

フードドライブ活動をすることで、食べ物が行き届いていない人に行きわたることに加え、食品ロスを減らすこともできる!

食品ロスが減るということは、焼却しないのでCO2の排出もされない!!

まさに、人にも環境にも優しい取組なんです!!

 

それでは早速お話を伺いましょう。


フードドライブ活動をすることで、食べ物が行き届いていない人に行きわたることに加え、食品ロスを減らすこともできる!

食品ロスが減るということは、焼却しないのでCO2の排出もされない!!

まさに、人にも環境にも優しい取組なんです!!

 

それでは早速お話を伺いましょう。

 

福永委員長 : 早速ですが、何故その取り組みを始めるに至りましたか?

 

辻本さん : 私はそもそもの想いとして、人が人間として生まれてきて何のために生きるか、となった時に地位と名誉とお金じゃないと思っていたので、それをすべていらない状態となって、本当に人のために役立つようになりたいと思ったのが、そもそもの発端です。

 

私は60歳の時、当時は会社経営をしていました。その時点で30年経営をしていたのですが、フードバンクとか発想がない状態でした。60歳を機に会社を卒業して、誰かを助ける活動がしたいという想いがありました。経営者をしているときから、色んな団体に少しずつですが支援をする活動をやっていました。ですが、経営者でしたので、自分で体を動かして何かをするということが出来ない状態がずっとありました。自分が60歳になった時に後継者も育ってくれたので、60歳のときから会社経営と活動の準備を両方スタートしました。何をするかまだ決めていませんでした。色々候補がある中で、フードバンク活動というものの情報が入ったのです。

 

その時に初めて日本人の子供で7人に1人が食べることも満足していないという現実を知ったのです。それまで全く知らなかったので、まるで他所の国の話のように感じていたのが、身近にいるのだ。クラスに何人もそんな子がいるのだ。ということにビックリしました。まずは身近な子どもたちを支援することがやりたいと思い、姫路市内でフードバンクをやっているところを探したら、誰もいませんでした。これは私がやらないといけないと思い、立ち上げることを決意しました。

 

福永委員長 : なるほど、動機は奉仕だったんですね、取り組みを導入するにあたっての課題は何でしたか?

辻本さん : やはり、告知や認知度でしょうか。

立ち上げ当初は、「フードバンク」や「フードドライブ活動」という言葉も誰も知らないですから、「なんじゃ、それ」という感じなので、告知に苦労しました。

 

福永委員長 : 認知度ですか、市役所の「もったいない運動」と同じ点ですね。取り組みを始めた際の最初の目標は何でしたか?

 

辻本さん : それは3つあります。

1つ目は「困っている方に届けることで、生きていっていただきたい」ということです。

2つ目は「食品ロス」です。それを減らすことで環境問題や、経済の問題で無駄を省くということになってくると。

3つ目はこういう活動をすることで、眠っている、潜在的に持っている「『人を助けたい』と言う気持ちに目覚めていただいて、その支援の輪を広げる」、参加してくれる人を増やす。

福永委員長 : 素晴らしい目標ですね。取り組む事でメリットやデメリットはありましたか?

 

辻本さん : 課題はありますが、メリットやデメリットはないですね。

 

福永委員長 : 取り組みを継続する上で何か問題はありましたか?

 

辻本さん : こちらも3つあります。ひとつは「資金集め」、ひとつは「食品集め」、もう一つは「人集め」です。

これらはずっと続く問題だと思いますので、解決しにくいところです。どれもこれもこの3年数ヶ月ギリギリ回っている状態です。

 

福永委員長 : こちらを解決するにもやはり認知度が必要そうですね。取り組むことで関係者の方々の意識は変わりましたか?

辻本さん : 周りの方の意識は少しずつ、変わってきているように思います。

最初は当たり前ですが一人でスタートしました。そこから、情報を聞きつけてボランティアさんが来てくださって今登録だけいうと60名を越えている状態です。実働で参加してくださっている方が24、5名はいらっしゃいます。毎日大体4~5名ぐらいですね。1日4名で一人あたり2時間程度出ていただいて、ギリギリなんとか回ると言う状況です。本当に人が余るほどでもなく、ギリギリ上手に増えているなという感じです。

 

そして、年齢層も結構幅広いです。リタイアした60代が層で言うと一番多いかな、同世代が人数的に人口分布が多い。70代が少しで、20代も結構いますね、30代、40代の現役世代もいらっしゃいます。学校では今SDGsって学んでいるんですよね。活動の一環としてフードドライブをやる学校が少しずつ増えてきていまして。色んな小、中、高、大がフードドライブをして、集まったものを持ってきて下さったり、寄付金を集めてくださったり、そういう活動があります。

 

福永委員長 : なるほど、これからもどんどん活動を知って頂くことで、たくさんの方に気づきや成長の機会を与えることができる素晴らしい事業ですね。私たちもこれから認知を広めるお手伝いをさせて頂きます。本日はありがとうございました!

 

今回はNPO法人フードバンクはりまの辻本理事長にお話を伺いました!

たくさんのお話ありがとうございました!!


お話を伺った後、実際にフードドライブ活動をやってみました!!

人のため、環境のためになると思ったら、すごく心が軽くなりました!

この日は、加古川市役所で開催されていました!

つい買ってしまった、もらってしまったけど消費しきれなくなったなど、たくさんの「手つかずの食品」が寄付されていましたよ。

福永委員長は先日「〇〇の湯」さんのホワイトデーキャンペーンでもらったチョコレートなどを寄付していました。

こちらは、NPO法人フードバンクはりまさんのホームページです。↓

https://foodbankharima.org/

フードドライブ活動の開催情報などが掲載されていますので是非ともご覧ください!!

 

さてさて、次に取材に行くのは??

次回は、「無印良品」でおなじみの、株式会社良品計画様へ!

ReMUJI」についてお話を伺います。

更新は5月10日です!

 

来月もお楽しみに!!

 

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