2022年11月10日(木)【環境意識変革計画⑩】エコ博で発表されたエコレシピが商品化!

皆さんこんにちは!公益社団法人姫路青年会議所、未来環境創造委員会の篠原です。

今まで記事の投稿をしていた田中君に代わって今回は僭越ながら私から投稿させていただきます。

 

さて第10回目の環境意識変革計画(過去の記事はこちら)の記事についてですが、8月28日(日)にアクリエひめじにて開催されたひめじエコレシピ博覧会2022~持続可能なもう一つの家庭科授業~に関連する内容となっています。

 

因みに、ひめじエコレシピ博覧会2022、略してエコ博では中学生、高校生、大学生、企業様などの19もの団体様にご出場いただき様々な視点からエコなレシピをポスターセッション方式で発表頂きました。エコレシピの内容は資源循環型社会の一つの目標であるゴミが出ない料理アイデアに加えて加熱等のエネルギーを抑えたモノ、地産地消を意識したもの、普段は保存食としてあまり使わないもの、調理道具もエコなものなど、環境課題の他にもSDGsの視点からいろんな角度でアイデアレシピがありました。

詳細は過去の記事を確認してみてください。

では早速今回訪問させていただく会社に向かいます。

皆さんご存知でしょうか!?この写真を見てお気づきでしょうか?

そうです!今まさに旬の姫路インスタ映えスポットと言われている我らが委員長の経営するお店、「喫茶フクナガ」様にお邪魔しております!

映えスポットというより我々の議案の集いスポット、、、

失礼しました。

 

では早速お店に入ってみます。

お店に入ってびっくり!なんとエコ博で発表してもらった兵庫県立香寺高校のキャロットクラブのお二人がいらっしゃいました!

どうやらお二人は巷で話題になっているメロンソーダを飲んでいる様子ですねー。

と思ったら何やらおいしそうなシフォンケーキが出てきました。

 

はい、実は今回喫茶フクナガさんで香寺高等学校のキャロットクラブのお二人が考案した「にんじんのシフォンケーキ」が商品化されました!

(写真左:福永委員長、中央:平松さん、右:村岡さん)

因みに我らが福永委員長も学生と写真に素敵な笑顔で写っていますね。

早速ケーキを頂きたいところですが、その前に当記事の目的である福永委員長にインタビューを行いましょう。

篠原:何故このレシピを商品化するに至りましたか?

福永委員長:始まりは8月28日に開催しました「ひめじエコレシピ博覧会2022」がきっかけです。食品ロスを削減していくために、学校や企業など各種団体の皆様に参加していただき「エコレシピ」を発表しあう場を作りました。参加者の方々も我々が想定していたより非常に高いレベルで食品ロスについて考えられており、本当に素晴らしいレシピがたくさんありました。せっかくのレシピなので私もこの食品ロス削減への意識を波及する一助になればと思い、私たちの業態であらゆる観点から見て実現可能であった香寺高等学校の学生のレシピを商品化することに決めました。

飲食業における環境への取り組みは、備品の選定や食材ロスの削減がメインになってきますが、最近ではお客様へ食べ残しの削減を訴えることも多く見られます。今回のエコレシピに至っては、チャレンジする学生を応援する気持ちと、店舗だけでなくお客様に意識を持って帰ってもらえる取り組みになるので、良い取り組みになると思い期間を限定してやってみることにしました。

篠原:今回の商品化について会社としてメリットやデメリットはありましたか?

福永委員長:従業員がSDGsに興味を示してくれたことですね。従業員にとってはテレビなどでは目にする言葉ですが、やはり実際に会社が行動に移さないとピンとこない部分もあります。デメリットは特にありません。

 

篠原:社員の環境への意識は変わりましたか?

福永委員長:SDGsというものや食品ロスに対して意識する場面が増えてきています。

例えば新商品の開発にSDGsの観点を取り入れた商品の提案とかですね。

篠原:取り組みに関して、今後新たな目標などがあれば教えてください。

福永委員長:食品ロスの観点での弊社の取り組みについてですが、うさぎでは昔から「お客様に勝たせる」という理念があり、その為他社と比べても1人前の量が多い業態で、「食べきれなかった」と満足されるお客様も多かったです。しかし最近では全メニューの見直しを検討しています。これからの時代は食べ切って頂くことを前提にお客様に喜んでいただけるメニュー構築を考えていくことで、地域の食品ロスに対する意識の向上に貢献していきたいと考えています。

篠原:ありがとうございました。食品ロスを削減することは廃棄処分の際に排出される温室効果ガス排出量の削減につながるだけでなく、プラスチックごみなどの削減にも貢献できますね。更に大きい話になると食品ロスは食品の過剰生産を助長し森林破壊や土壌汚染問題までつながります。そういった将来的な食料不足問題も抱えているなか、このような取り組みは素晴らしいと思います。

 

続きまして、今回は香寺キャロットクラブのお二人に話を伺ってみました。

篠原:今回このレシピを考案したきっかけを教えてください。

キャロットクラブのお二人:私たちは白浜や香寺の子ども食堂にボランティア活動に行っているのですが、カレーを作った際に、「にんじん嫌いや」とか「にんじん入れんといて」などと子どもたちから言われたので、気になって調べてみると給食の残飯にはピーマンやにんじんが多いということがわかりました。そこで子どもたちがもっとにんじんを食べてくれれば、にんじんを廃棄することもなくなり、フードロスも削減できるのではないかと考えました。

 

篠原:レシピを考える上でどのような環境問題に取り組むことを意識しましたか?

キャロットクラブのお二人:将来パティシエと保育士を目指している私たちは、にんじんを使ったお菓子を考えることにしました。白浜の子ども食堂では地域の農家さんから、形の悪い野菜や市場に出せない野菜がたくさん寄付されているのを見て、こんな野菜こそ材料に使えば、なお一層フードロス削減にいいのではないかと考えました。

篠原:今回のレシピを考えるうえで環境問題への意識は変化しましたか?

キャロットクラブのお二人:今まで環境問題について深く考えることがなかったが、今回レシピを考えるにあたって小さな工夫で少しは役に立てるかなと思ったし、このレシピをたくさんの人に見ていただくことによって、もっとにんじんの廃棄が減ればいいなと思って、tiktokを利用しました。

また実際に参加させていただいて、他校の研究を聞いてとても刺激をもらったし、フードロスだけでなく、水質汚染について自分たちの活動の中でできることは何だろうと考えるようになりました。さらに持続可能な社会に向けて日々の生活での節水や節約なども心掛けるようにしようと思いました。

 

篠原:「にんじんのシフォンケーキ」をどのような人に食べてもらいたいですか?

キャロットクラブのお二人:

・子どもから大人までにんじんの嫌いな人

・にんじんのおいしさを知らない人

・野菜でお菓子が作れることを知らない人

・にんじんが好きな人  などです

篠原:最後にお二人の次の目標などお聞かせください。

村岡さん:将来パティシエになって、たくさんの人に笑顔とお菓子のおいしさを届けられる人になりたいです。またにんじんだけでなく、ほかの野菜でも好き嫌い克服レシピやエコにつながるレシピを考えたいです。

平松さん:将来保育士になって、たくさんの子どもたちに野菜(命)の大切さや、おいしさを伝えられるようになりたいです。またにんじんだけでなく、子どもたちが嫌いなほかの野菜でも好き嫌い克服レシピや、形の悪い野菜でも使えるエコレシピを考えたいです。

ありがとうございました。

素晴らしいお話が聞けて私も感動しました。

フードロスの問題は生ごみの処理時に発生する温室効果ガスの排出が主にありますが、食料のほとんどを輸入に頼っている日本だからこそ、経済的にもフードロス削減の意識をどんどん広げていきたいですね。

さて次回の記事は今までの総集編となります。

 

更新は12月1日となります!

お楽しみに~

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