2022年07月10日(日)【環境意識変革計画⑥】日本の環境最先端!資源は有限、リサイクル型企業の挑戦!

皆様こんにちは!公益社団法人姫路青年会議所 未来環境創造委員会の田中建次です!

持続可能な住みよい姫路のまちの実現のために、環境について皆様と一緒に学んでいく場を作って参ります。

 

さて、今回は第6回目の記事掲載となります。
(※これまでの記事はこちらから)

全11回の折り返し!!!

ということで、今回と次回(第7回記事)は、姫路を飛び出し東京の企業を取材してきました!

第6回目はこちらの企業の取り組みを取材して参りました!!

東京にある、株式会社プリプレス・センター様です!!!

お話しを伺ったのは、代表取締役の藤田様です。

藤田社長、温かくお出迎えをいただき、ありがとうございます。

入口にはSDGsのモニュメントがあるなど、非常に取り組みが活発な企業様だと伺えますね!!

株式会社プリプレス・センター様は、日本で最初にカーボン・オフセットの仕組みを導入したり、環境への意識を広めるために独自の環境すごろくを作成したりされています。

カーボン・オフセットとは、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行い、どうしても排出される温室効果ガスについて、排出量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。

それではお話しを伺いましょう!!


福永委員長:何故藤田社長は環境問題への取り組みを始めたのですか?

藤田社長:すごく難しい質問ですが、途中から始めたわけではないのです。1988年の創業のきっかけそのものが、持続可能な限りある資源を有効に活用するという、そういう会社を目指して作りました。

私は61歳ですが、小学校・中学校のときにオイルショックがありました。オイルショックってコロナと全く同じスタンスなのです。すべて外出禁止ですし、石油がないので土日はガソリンスタンドが閉鎖。土日はデパートも休業で、テレビも23時で終わりでした。それほど石油がなかったので日本が破滅するみたいなことになりました。それが第1次、第2次オイルショックです。1970年代だったかな。50年前にそれが起きているわけです。だから、我々にとっては今回のコロナみたいなものは2度目なのです。

幼少期にそのような強烈な「資源に限りがある」という体験があるので、大学卒業後、就職をした会社は資源をジャブジャブに作ってジャブジャブに売ったり買ったりしている会社だったので、自分としてそこは合わないなと感じました。

だったら自分で会社を作ろうとなり、印刷業を選びました。日本人は紙の再利用をするので紙を燃やさないですよね。ということはリサイクルだと思い、リサイクル型の社会貢献できる会社を作ろうということで印刷会社を作りました。

まさしく今でいうSDGsなのですが当時はそのような言葉はありませんでしたね。

福永委員長:なるほど、途中から取り組みを始めたのではなく、取り組みを始める為に会社を興したわけですね。スケールがすごいですね。創業当初の課題などはありましたか?

藤田社長:あえて言えば、そんなカッコイイことを言ったところで、売上には効かないということではあります。やはり経済合理性というか、経済的なメリットというものが、なかなかついてこない。

社内においては理念を共有しながら継続していくということが、やはり非常に大変だったですね。

福永委員長:確かに理念の共有と継続は本当に大変ですよね。その取り組みを継続していく中で明確にメリットはありましたか?

藤田社長新卒採用に非常に効果があります。

若い人はそういうことにすごく関心があるので、賛同して入ってくれた社員がたくさんいますので。企業ブランド、情報発信力も上がりましたね。

福永委員長:なるほど、確かに最近は企業の取り組み内容を見て、就職先を選ぶ学生も多いと聞きます。逆に取り組みの中でデメリットはありましたか?

藤田社長:やはりお金と労力は結構使ってきました。

具体的にどのように使ってきたかというと、例えば、ずっと森作りを続けています。今まで何万本も、出したCO2の分植えていっています。オフセットですね。このオフセットの仕組みも日本で初めて作ったのは我々なのです。

2008年は洞爺湖サミットだったので、このサミットを環境サミットとして成功させるためにどのような受け入れ体制にするとか、どのような取り組みが必要かということを調査報告書にまとめるためのものだったのです。

そこでカーボン・オフセットがイギリスで始まりました。これを日本で最初にやろうということで、色々なことがその時に始まりました。植林を自分たちでしながらオフセットをするという仕組みを2008年に一緒に作ってしまったのです。

福永委員長:やはりそこは大変なんですね。取り組みを継続する上で何か問題はありましたか?

藤田社長:資金面と、それが直接効果を生まないので、社員を集めて一度取り組みを見える化したほうがいいということがありました。その中で、環境すごろくも生まれてきました。すごろくを印刷して販売するのではなく紙なので、誰もが地域の印刷会社でダウンロードして使えるようにするだとか、そのような紙の良さを体験できるのはすごろくなので。

あれはキャラクターからすごろくの内容まですべて社員が作ってくれました。ただ、コロナのときは児童も自宅待機で外に出られないので、札幌市内の2万世帯とか3万世帯に無料で配りましたね。

※環境すごろくのリンクはこちら↓
https://www.pripress.co.jp/sustainer/

福永委員長:そういう経緯だったんですね。私たちも御社のことはすごろくで知りました。取り組むことで社員の環境への意識は変わりましたか?

藤田社長従業員は他所と違うな、価値観として自分たちもこれを大事にしたいなと理解してくれています。それをオセロゲームのようにひっくり返していくように増やしていきたいですね。

福永委員長:なるほど、やはり環境がそうであれば人もそのように変わっていくのですね。最後に今後の新たな目標などはありますか?

藤田社長:今後の目標ということですが、うちの取り組みは国内でもかなり進んでいる方だと最近言われるようになってきています。いま、そういうことに基づいて、“うちが”何ができるか、取り組みとか考え方はある意味トップランナー的になっています。そこに裏づく、先程申し上げた経済みたいなものが、ようやく今、動き始めてきています。そこでビジネスをしっかりやるのと同時に、そのビジネス自体が社会や環境の課題解決に繋がるというメイン開発みたいなものをしていきたいと思います。それが何なのかは、まだ具体的にはわかっておりませんが。

福永委員長:素晴らしいですね、今時代が追いついてきたといった状況だと思います。今後の藤田社長のご活躍を楽しみにしております。本日は貴重なお話しありがとうございました!

このような環境への取り組みを知り、私たちはどのような行動に移すのか?

持続可能な社会の実現のために何を学び、どのように行動していかなければならないのか?

様々な取り組みを取材することで一緒に学んでいきましょう!!

次回は東京農工大学の独自の5Rを紹介します!

次回更新は8月10日です!

お楽しみに!!

 

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