第68代理事長
【氏名】 神畑 浩子 (かみはた ひろこ)
2016年 | 入会 | |
研修特別委員会 | 委員 | |
教育開発委員会 | 委員 | |
2017年 | 国際アカデミー招致委員会 | 幹事 |
(日本)国際アカデミー委員会 | 委員 | |
2018年 | 世界に誇れるまち創造委員会 | 副委員長 |
(近地協)総務・広報戦略委員会 | 委員 | |
2019年 | 会員拡大委員会 | 委員 |
(日本)日本アカデミー委員会 | 委員 | |
2020年 | 研修特別委員会 | 幹事 |
(日本 )JCI 関係委員会 | 委員 | |
2021年 | 総務委員会 | 委員長 |
(兵ブ協)財務規則審査会議 | 委員 | |
2022年 | 総務室 室長 | |
(日本)規則審査会議 | 副議長 | |
2023年 | 副理事長 | |
(日本)国際アカデミー委員会 | 委員長 |
公益社団法人 姫路青年会議所 2024年度理事長所信
Be The Change.
可能性と多様性を無限に
【はじめに】
姫路青年会議所は、1957年に創立以来67年間の先輩諸氏の想いが受け継がれ、2024年で68 年目を迎えます。2020年から猛威を振るっていた新型コロナウイルス感染症も収束の兆しをみせはじめ、姫路のまちも以前のような人々の行き来や、にぎやかさを取り戻しつつあります。物事の価値観や、生活スタイルをも大きく変えたこの数年間により、当たり前と考えていたことすらも当たり前ではなくなり、物事やルールの変化のスピードは一層速くなりました。より変化に対してのハードルが下がっている時代ですが、いつの時代においても、大切なものは不変であり、家族・会社・地域において最も重要なのは、ひとです。この時代だからこそ、改めて私たちの地域の人々に新しい視点で未来を構想する必要があります。
青年会議所は約117か国に存在し、17万人以上の会員が現役として所属しています。また日本国内には679か所の地域に各地青年会議所が存在しています。その全てで、今日も世界各地のメンバーが各々のまちをより良いまちへ導くために活動を行っています。私たちは世界中の同士と繋がる機会のある団体に所属しているということを理解し、姫路のまちの可能性を広げるため、この組織のネットワークと規模を活かしていくべきです。
私たちの住む姫路をより良いまちに、そして公益社団法人姫路青年会議所をより良い組織とするには、まずは私たち会員各々がリーダーとなり、高みを目指し、旗を振り、社会や地域を先導することが重要です。
【LOM 運営基本方針】
公益社団法人姫路青年会議所は、国際アカデミーをはじめ、多くの国際事業を行ってまいりました。しかしその後、感染症の拡大により海外渡航が困難になり、姫路城を中心に姫路を訪れていた数多くの外国人観光客は減少し、国際交流に関する事業は途絶え、国際の機会が失われました。アフターコロナの時代を迎えた今こそ、国際組織である青年会議所のスケールを活かし、これまで失われた分を取り戻すべく、組織の活性化を図りながら改めて国際のまち姫路を構築してまいります。
また、2023年には近畿地区大会を主管LOMとして開催させていただくことができました。大きな大会を実施した経験と自信を活かしつつ、今後姫路のまちに必要なものや、課題点を明確にし、次のステップへの可能性を広げてまいります。そして、未来ビジョン2021を策定した2021年より環境や防災に対する意識の向上や、
新しい経済の仕組みを生み出す運動を行って参りました。今年度もその運動は継続しつつ、LGBTQ+やインクルーシブデザインといった言葉の普及による、社会における多様性の理解を深める運動を行います。姫路のまちが今後、より多様な人を受け入れるまちへと発展を遂げるためには、多様な世代間の交流や、異なる価値観の相互理解を行い、様々なフィールドで活躍する人たちを称えることで姫路のまちのさらなる躍進へと繋げていく必要があります。そして、次代を担う人々に、新しい価値観を生み出すイノベーションを起こすための土台とします。
【2024年度重点事項】
1.グローバルな姫路の推進
2.ダイバーシティな姫路の創造
3.組織力の向上
4.LOMの推進
1.グローバルな姫路の推進
2018年、2019年に実施した国際事業を通して、私たちは国際の機会が、会員だけでなく、地域や子どもたちに与える変化や影響の大きさを知っています。今こそ、その機会を再び提供できる最適な時期だと考えます。2023年にインドネシア ジャカルタで行われたアジア太平洋エリア会議(ASPAC)とスイス世界会議におけるジャパンナイトでのブース出展を行い、再び戻ってきた国際の機会を経て国際の機会の魅力を再認識いたしました。次は私たちが姫路のまちで、また姫路の人々へ国際の機会の提供を行ってまいります。
姫路は、世界に誇れる姫路城や書写山など観光地として価値のあるスポットに恵まれておりますが、姫路の魅力はそれだけではありません。国際のまちづくりとして、まだ知られていない姫路の隠れた魅力を発掘し、私たち会員が姫路の市民と共に姫路の良さの発信者となることが、より姫路の国際化へと繋がると確信しております。
近年、私たちの生活には、モノや情報が溢れています。しかし、「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、実体験を通して価値観や生活感、国民性の違いなどを肌で感じることは、何よりも強い刺激になり、青少年にとって、その後の進路や選択に多大な影響を与える機会となります。国際のひとづくりとして、国際の機会を通して、将来、多方面で活躍する可能性を秘めたリーダーを育成していく必要があります。
2.ダイバーシティな姫路の創造
日本の問題として少子高齢化が挙げられていますが、姫路市も例外ではなく、令和2 年には、65 歳以上の高齢者が約14.2 万人と全人口の26.7% を占めています。また、単世帯や核家族世帯も増加しています。姫路市においては、共働き世帯数が
増えており、子どもたちは学校や家庭以外の人との繋がりを持つ機会が減少しています。子どもたちや、高齢者や障がい者など様々なバックグラウンドの人々が集い、互いが交流することが、新たな価値観を生み出し、活力の源になる可能性を秘めていると考えます。
公益社団法人姫路青年会議所は、市民や行政、各種団体との連携を続けてまいりました。播磨の中核都市とし、より多様性に富んだ時代へ突入する近未来を視野に入れ、多様な価値観と、多様な思考が混ざり合い、互いを尊重できるまちへと発展を遂げる必要があります。公益社団法人姫路青年会議所がまちの旗振り役となり、誰もが自分の住むまちとして誇れるように目指してまいります。
どの時代にもリーダーは存在します。私たちのまち姫路にも様々なフィールドで挑戦する多様な人々が存在しています。まだ知られていない、今後活躍しうる可能性のある原石のような人財にスポットライトを当て、称え、その方々の今後の挑戦を応援することが姫路の次世代のリーダーたちへのエールとなると考えます。また、多様な人財との交流が私たち会員の可能性と資質の向上へと繋がります。
3.組織力の向上
私たちの運動・活動は、40 歳までという限られた時間のあるものですが、その期間中に出会える成長の機会は多岐にわたります。全国的には3 年未満の活動年数の会員が増えている中、公益社団法人姫路青年会議所は最短で36 歳から40 歳までの4 年間の所属が必要となります。1 年目の研修制度の価値は他を見ても類は少なく、この伝統は貴重であり、また会員同士の絆や青年会議所での運動・活動を行う礎となり、今後も継続していくべきものです。その上で、会員各自が、在籍年数に関わらず組織内での活動を通じて知見を広げ、活動の範囲を広げていくことで、組織の存在意義や考え方が組織内で浸透し、運動への理解が広まり、ひいては、公益社団法人姫路青年会議所の運動の価値を高めることに繋がります。会員の自己成長と運動の発展が組織の価値を向上させ、組織の拡大へと導いてくれると確信しています。
また、私たち会員が活動を行う上で、家族・会社・地域の理解が必要不可欠です。運動・活動内容の発信や報告だけではなく、運動・活動への理解を深め、共感を生み、情報発信を継続して行うことが重要です。加えて、時宜に応じた情報を、ターゲットに合わせて的確に発信していくことが必要です。
4.LOM の推進
私たち青年会議所を構成する原点はひとであり、ひとこそが最も重要な要素です。ひと同士の繋がりが複合的に重なることで社会は成り立っています。公益社団法人姫路青年会議所には、先輩諸氏との強固な繋がりをはじめ、現在の会員同士の繋がり、さらには、JCI ・日本JC ・近畿地区協議会・兵庫ブロック協議会・姉妹JC といった青年会議所を通しての無限のひととの繋がりがあります。先輩諸氏から継承した伝統を、未来への懸け橋として、私たちだからこそ見える次代へと繋げてまいります。会員同士はときに助け合い、ときに刺激し合い、切磋琢磨することで、共に
高みへと向かえるよう活動に邁進いたします。また青年会議所ならではのネットワークを活かし、今年度も多くの出向を行うことで知見と交流を広げてまいります。これらの繋がりを各々が最大限に生かし、参画し、交流をすることでリーダーとしての成長を遂げ、公益社団法人姫路青年会議所の未来への力強いステップへと繋げます。
自然界では、これまで生き物は多様に進化を遂げてきました。その過程は、小さな変化や大きな変化の繰り返しの中で、淘汰され、新しく生まれることの連続です。その過程を経ながらも、自然界を構成する生き物は今も変わらず各々の個性を保って輝き続けています。組織にも、変化に伴いやめるべきこと、変わらず継続すべきこと、新しく変化すべきものが存在します。変化は存続するための重要な戦略であり、今後の継続を視野に入れ、変化を恐れてはなりません。
【最後に】
私が進路に悩んでいた学生時代に、祖父から教えてもらった言葉があります。それは、インド独立の父であるMahatma Gandhi(マハトマ ガンジー)の言葉です。
“Be the change you want to see in the world. ”
「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい。」
家業を継ぎながらも、独創的な考え方で会社を拡大した創業者としての祖父にぴったりな言葉だったことを覚えています。今改めて、青年会議所での活動を行う私は、この言葉に心を揺さぶられました。明るい豊かな社会をつくるリーダーである私たちこそが、社会を先導する旗振り役として、変化の起点となり、公益社団法人姫路青年会議所という大きな船を突き進めてまいります。
皆さまの積極的なご支援、ご参画をお願い申し上げます。